眞崎知生

眞崎 知生について

眞崎 知生（まさき ともお、1934年10月26日 - 2020年7月7日）は、著名な日本の薬理学者であり、医学博士です。彼は筑波大学および京都大学の名誉教授として知られ、文化功労者に認定されています。専門領域は薬理学であり、特に高血圧に関連した研究が顕著です。これまでに多くの優秀な学生を育成し、彼の指導を受けた門下生には、筑波大学の教授である柳沢正史や櫻井武などがいます。

経歴

眞崎は東京都出身で、1954年に東京都立日比谷高等学校を卒業しました。その後、1962年に東京大学医学部医学科を卒業し、1970年には同大学から医学博士の学位を授与されました。彼の学位論文は「ニワトリのα-アクチニンの若干の性質」というタイトルで、若干の専門的な知識を必要とする内容です。

1975年からは筑波大学基礎医学系で教授としてのキャリアをスタートし、1991年には京都大学医学部の教授に就任しました。特に1997年4月からは国立循環器病センター研究所の所長を務め、2000年3月に定年退職を迎えました。その後、2003年からは大阪成蹊大学の学長に就任しました。

眞崎は2020年7月7日に肺炎のために亡くなりました。享年85歳であり、彼の死をもって正四位に叙されました。

学会および社会における活動

学術界での活動においては、眞崎は2003年7月に日本学術会議の会員に選ばれました。また、日本薬理学会の理事長を1996年から1998年にかけて務め、高血圧学会の功労会員でもありました。さらに、財団法人医科学応用研究財団の理事および選考委員長としても活動し、ノバルティス科学振興財団の理事としても貢献しています。

受賞歴

眞崎の研究は多くの受賞歴によって評価されています。1989年度には日本医師会医学賞を受賞し、これは「平滑筋収縮の分子薬理学的研究」を評価された結果でした。続いて、1990年には美原賞と武田医学賞を受賞し、1991年度には朝日賞も獲得しています。1994年には日本学士院賞を受賞し、エンドセリンの同定に関する研究が高く評価されました。さらに、1999年度には高峰譲吉賞、2005年には文化功労者の分野で表彰を受け、2007年には江橋節郎賞、そして2009年には瑞宝重光章を受賞するなど、その功績は多岐にわたります。

まとめ

眞崎知生の業績は、日本の薬理学における重要なマイルストーンの一つです。彼の発見したエンドセリンは、高血圧症の研究において新たな道を開いたとされ、彼の名は今後も薬理学の分野で語り継がれることでしょう。

もう一度検索