真光寺 (渋川市)

眞光寺（しんこうじ）

眞光寺は、群馬県渋川市にある天台宗の寺院です。その歴史は古く、平安時代初期に慈覚大師円仁によって開山されたと伝えられています。

歴史

眞光寺は、開山当初から現在地にあったわけではありません。中世の応永年間（1394年 - 1428年）に、叡海法印によって現在地に移転され、寺の中興が図られました。しかし、戦国時代に入ると寺運は一時的に衰退します。

江戸時代初期になると、乗存によって再建され、天台宗の関八州における五か寺の一つとして重要な地位を占めるようになりました。寺には談義所（僧侶育成のための道場）が設けられ、多くの学僧たちが集まり、仏法を学びました。また、一般の信徒にとっても信仰の場として重要な役割を果たし、様々な講が結成され、地域の人々に親しまれてきました。

文化財

眞光寺には、数多くの文化財が保存されています。

木彫狛犬：群馬県指定重要文化財（昭和27年11月11日指定）。
眞光寺洪鐘：群馬県指定重要文化財（昭和27年11月11日指定）。
眞光寺の一石造地蔵菩薩像：渋川市指定重要文化財（昭和47年10月20日指定）。
眞光寺涅槃図：渋川市指定重要文化財（平成19年1月26日指定）。
真光寺万日堂：渋川市指定重要文化財（令和元年6月27日指定）。

これらの文化財は、眞光寺の歴史と文化を今に伝える貴重なものです。

交通アクセス

眞光寺へは、路線バスを利用し、「元町停留所」で下車後、徒歩約6分でアクセスできます。

参考文献

稲葉博 著『関東古社名刹の旅2（群馬・栃木・茨城編）』読売新聞社、1987年

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