真宗興正派

真宗興正派について

真宗興正派（しんしゅうこうしょうは）は、浄土真宗の一派であり、京都府京都市下京区にある興正寺を本山とする宗派です。この宗派は、親鸞聖人の門弟である真仏を開祖とし、了源を中興の祖としています。

歴史

真宗興正派のルーツは、親鸞の門弟である真仏が率いた高田門徒から分かれた、武蔵国荒木（現在の埼玉県行田市荒木）の源海が率いる満福寺を中心とする荒木門徒にあります。1482年（文明14年）には、真宗佛光寺派14世の経豪が本願寺第8世の蓮如に帰依し、山科に興正寺を創建しました。その後、興正寺は西本願寺の脇門跡として位置づけられていましたが、1876年（明治9年）に第27世本寂の代に独立し、真宗興正派として独立しました。本山である興正寺は、現在も本願寺派の本山本願寺（西本願寺）と隣接した場所にあります。

特徴

真宗興正派の作法は、明治初期まで浄土真宗本願寺派の末寺筆頭であったため、共通する部分が多く見られます。しかし、作法には独自の点も存在します。組織としては、全国に486の末寺を持ち、各地の寺院は地域ごとに教区に分かれています。特に香川県は寺院が多いため、県内を二つの教区に分けています。一方、寺院の少ない地域では、寺院同士が連携して全国で一つの教区（特設中央教区）を形成しています。

門主

2021年現在の門主は、第31世本顕（華園真暢）が務めています。

教区

真宗興正派の寺院は、以下の教区に分かれています。

北海道教区（北海道）
大和教区（奈良県）
阪神教区（大阪府・兵庫県）
東讃教区（香川県）
西讃教区（香川県）
鹿児島教区（鹿児島県・宮崎県）
特設中央教区（散在）

関連人物

庄松: 江戸時代の篤信な門徒（妙好人）として知られています。

外部リンク

* 真宗興正派 本山興正寺 公式ウェブサイト)（日本語）


真宗興正派は、その歴史と伝統を継承しつつ、現代社会においても人々の心の拠り所として活動を続けています。

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