真岡バイパス (国道294号)

真岡バイパス（もおかバイパス）

真岡バイパスは、栃木県真岡市内を通過する国道294号のバイパス道路です。市街地の交通渋滞緩和と、広域的な交通ネットワークの強化を目的として建設されました。

背景

建設以前の旧道は、真岡市街地の人口増加に伴い、慢性的な交通渋滞が発生していました。特に朝夕のラッシュ時にはその傾向が顕著でした。また、旧道は右左折箇所が多く、初めて通行するドライバーにとっては道順が分かりにくいという問題もありました。さらに、栃木県立真岡女子高等学校や芳賀赤十字病院の前を通る区間は道幅が狭く、歩道も十分に整備されていなかったため、歩行者の安全確保が課題となっていました。

これらの問題を解決し、地域開発と社会の活性化に伴う交通需要に対応するため、真岡バイパスの計画が立案されました。バイパスは真岡市中心部の東側を迂回するルートで建設されています。

近年では、バイパス沿いにロードサイド店舗が多数出店し、新たな交通集中による渋滞が発生することもあります。

歴史

真岡バイパスは1978年に事業が開始されました。用地買収などで周辺住民との交渉に時間を要しましたが、1988年11月8日に全線が開通しました。

旧道は、バイパスの開通に伴い、真岡市道、茨城県道・栃木県道45号つくば真岡線の一部、栃木県道47号真岡上三川線の一部、栃木県道257号西小塙真岡線の一部、栃木県道61号真岡烏山線の一部にそれぞれ変更されました。

概要

起点: 栃木県真岡市八木岡（真岡バイパス南交差点）
終点: 栃木県真岡市東郷（東郷西交差点）
車線数: 暫定片側1車線
総距離: 4.2km
幅員: 18m（将来の4車線化を見据え、用地幅員は22m確保）
総事業費: 29.4億円

車道幅は3.25m、歩道は両側に2mずつ設けられています。沿道には、栃木県の木であるトチノキ、モミ、サツキ、ツツジなどが植えられ、景観に配慮した道路となっています。

沿革

1978年：事業着手
1983年12月22日：田町南交差点（栃木県道・茨城県道45号交点） - 御前交差点（栃木県道257号交点）間1.2kmが開通
1987年11月：起点 - 田町南交差点間1.4kmが開通
1988年11月8日：御前交差点 - 終点間1.6kmが開通、全線開通

交差する道路

栃木県道45号つくば真岡線
栃木県道119号真岡岩瀬線
栃木県道257号西小塙真岡線
栃木県道61号真岡烏山線

沿線施設

真岡市立図書館
真岡警察署
真岡消防署
真岡市立真岡東中学校

バイパスの位置関係

常総バイパス - 二宮バイパス - 八木岡バイパス - 真岡バイパス

つくばみらい市から50km以上北上してきたバイパス道路は、真岡バイパスの開通をもって一区切りとなり、以北は昔ながらの道路構造となっています。

参考文献

1988年11月9日付下野新聞4面
1988年11月11日付真岡新聞2面

もう一度検索