真救世主伝説 北斗の拳

真救世主伝説 北斗の拳

『真救世主伝説 北斗の拳』は、原作『北斗の拳』（作画：原哲夫、原作：武論尊）を基にしたアニメシリーズで、全5部から成る作品です。このシリーズは2006年から2008年にかけて、ノース・スターズ・ピクチャーズとトムス・エンタテインメントによって製作されました。作品は劇場版とOVAに分かれ、再構成されたストーリーを体験できるようになっています。なお、配給及び販売は東宝が担当しました。

作品の概要

このアニメシリーズは、原作のエピソードを新たに形作り直したもので、特に注目すべきは、SMBCフレンド証券が行った資金調達による映画ファンドという新たな手法です。これにより、一般からの製作費の一部として5億円が募られ、話題となりました。また、声優陣には俳優を起用し、ケンシロウ役には阿部寛、ラオウには宇梶剛士、ユリア役には石田ゆり子、さらにはオリジナルキャラのレイナ役に柴咲コウがキャスティングされています。

シリーズ作品の詳細

このシリーズは以下の5つの作品で構成されています：

1. 真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章（1）
2006年3月11日に劇場公開され、原作の「聖帝十字陵編」を映画化した作品です。サブキャラクターとしてラオウに思慕を抱くレイナが登場します。残酷な描写があり、PG-12指定を受けています。公開初週では第8位を記録し、最終興行収入は5.0億円に達しました。

2. 真救世主伝説 北斗の拳 ユリア伝（2）
2007年2月23日にOVAとして発売されました。この作品では、ユリアの視点からケンシロウとラオウの出会いから第一部までが描かれています。戦闘シーンは少なく、ユリアに焦点を当てたストーリー展開になっています。

3. 真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章（3）
2007年4月28日に全国で追悼ロードショーとして公開されました。ケンシロウとラオウの決戦を描いたこの作品は、多くのファンの心をつかみ、劇中水曜日に行われたラオウ昇魂式も話題になりました。

4. 真救世主伝説 北斗の拳 トキ伝（4）
2008年3月26日にOVAとしてリリースされ、ラオウとトキとの兄弟の因縁や、トキが北斗神拳の伝承者の道を捨てるまでの苦悩が描かれています。新キャラクターの女性医師、サラが登場し、トキとの関係が描かれています。

5. 真救世主伝説 北斗の拳ZERO ケンシロウ伝（5）
2008年10月4日、映画として劇場公開されました。この作品は、ケンシロウがシンに敗北した後の1年間の空白を埋めるストーリーで、各キャラクターの声優がテレビ版のキャストを中心に起用されています。

登場人物

このシリーズには、原作に登場するキャラクターに加えて、多くの新キャラクターも登場します。各部作ごとに新しく描かれるキャラクターたちは、物語に深みを与え、ファンに新たな視点を提供しています。特にラオウ伝やトキ伝では、オリジナルキャラクターたちのバックストーリーが新たに加えられることで、物語がより面白くなります。

サウンドトラック

シリーズの主題歌や挿入歌も重要な要素とされており、各部作に合わせた楽曲が制作されています。特に、松本孝弘によるテーマソングは記憶に残る作品とされています。

最後に、『真救世主伝説 北斗の拳』は原作の世界観を生かしつつ、視聴者に新たな体験を提供することに成功した作品です。ファンはもちろん新たな視聴者にもその魅力が伝わることで、長きにわたり愛され続けています。

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