真理アンヌ

真理アンヌの軌跡：エキゾチックな美貌と多才な才能

真理アンヌ（まり アンヌ、1948年5月20日 - ）は、そのエキゾチックな美貌と多岐にわたる才能で、日本のエンターテイメント界を彩ってきた女優、タレント、そして歌手です。本名は福村デヴィ（旧姓：ワサンティデヴィ・シェス）。彼女はアーユルヴェーダ伝承協会の会長も務めており、多方面での活躍を見せています。所属事務所は吉本興業です。

生い立ちと家族

兵庫県神戸市で生まれた真理アンヌは、東京都文京区本郷で育ちました。父親はインド人、母親は日本人で、インド国籍を持っていました。彼女は三姉妹の長女で、次女はモデルのプラバー・シェス、三女は女優の久万里由香です。夫は上海交響楽団の首席指揮者である福村芳一です。

キャリアの始まり

1964年、山脇学園高校在学中にエキストラとして芸能界入りし、東宝映画『自動車泥棒』でデビューしました。その後、そのエキゾチックな美貌が注目され、テレビドラマ、映画、雑誌のグラビアなど、幅広い分野で活躍しました。芸名はレコードデビューが決まっていたキングレコードによって命名されましたが、本人は「真理」も「アンヌ」もファーストネームであるため、その名前に抵抗があったと語っています。

11PMと吉本興業

1971年から5年間、『11PM』のレギュラーホステスを務め、その知名度をさらに高めました。1988年後半からは吉本興業に所属し、吉本芸人が関わる舞台やバラエティ番組を中心に活動を続けています。

エピソード

真理アンヌは日本生まれの日本育ちでしたが、結婚前まではインド国籍でした。『11PM』の海外ロケではインドのパスポートを使用していたというエピソードがあります。東宝が協賛するコンテストで準ミスに選ばれたものの、その個性の強さから専属契約には至りませんでした。妹の久万里由香が女優になった際には、自身の経験から専属契約の重要性やヌードシーンへの注意を促したと言われています。また、母親からインド舞踊を習っており、『マイティジャック』でその腕前を披露するシーンもあります。

『ウルトラマン』出演時にはロングヘアでしたが、共演していた桜井浩子もロングヘアであったため、自前のショートヘアにウィッグを被って出演しました。このウィッグは『マイティジャック』でも使用されました。インド国籍の女優シリア・ポールとは親戚と間違われることが多かったようです。

主な出演作品

映画

真理アンヌは数多くの映画に出演しており、『自動車泥棒』（1964年）でデビュー後、『裸の青春』（1965年）、『殺しの烙印』（1967年）、『残酷おんな私刑』（1969年）など、多種多様なジャンルの作品でその存在感を発揮しました。近年では、『ジョゼと虎と魚たち』（2003年）などの作品にも出演しています。

テレビドラマ

テレビドラマでは、『ワイルド7』（1972年 - 1973年）にレギュラー出演した他、『ウルトラマン』（1967年）、『ウルトラセブン』（1968年）、『マイティジャック』（1968年）、『仮面ライダー』（1971年）など、数々の人気作品にゲスト出演しています。特に、『仮面ライダー』でのショッカー女幹部役は印象的です。

バラエティ番組

『11PM』のホステスとしての活動をはじめ、『アップダウンクイズ』、『パオパオチャンネル』、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』など、多くのバラエティ番組にも出演しています。そのユーモラスなキャラクターは多くの視聴者に親しまれています。

その他

その他にも、CM、ラジオ、写真集、著書など、幅広い分野で活躍しています。著書には、ダイエットや心の持ち方に関するものなど、彼女の多才な一面が窺えます。

ディスコグラフィー

歌手としても活動しており、「ある恋の終わり」「太陽ハント」など、キングレコードやユニオンレコードから複数のシングルをリリースしています。

真理アンヌの現在

現在も、テレビ、舞台、講演会など多方面で活躍しており、その魅力は衰えることを知りません。彼女の多才な才能とエキゾチックな魅力は、これからも多くの人々を魅了し続けるでしょう。

真理アンヌは、その独特な個性と幅広い才能で、日本のエンターテイメント界に確かな足跡を残してきた人物です。女優、タレント、歌手、そして著述家として、今後もその活躍が期待されます。

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