真金一里塚

真金一里塚について

真金一里塚（まがねいちりづか）は、岡山県岡山市北区吉備津に位置する歴史的な一里塚です。この塚は、山陽道と西国街道の一部として江戸時代に設けられ、現在は国の史跡に指定されています。ここでは、真金一里塚の歴史的背景や周辺の地域、そしてアクセス方法について詳しく説明します。

概要

真金一里塚は、江戸時代に岡山藩から庭瀬藩を経て浅尾藩以西へ至る山陽道および西国街道の道標として設置されました。備中国庭瀬藩板倉郷の主要な交差地点にあり、その位置は設置当初から変わっていないとされています。現在でも岡山市により管理されており、往時の面影を残す貴重な文化財として重要な役割を果たしています。

この一里塚は、岡山城下から西へ進む際にまず出迎える二番目の塚であり、万成一里塚の次、新庄一里塚の前に位置します。備中国と備前国の国境にあり、国道の利用者にとって目印としても重宝されています。特に、備中国から備前国へ向かう際には、その地点が国境であることを示す重要な役割も兼ねています。

周辺地域

真金一里塚を取り巻く地域は、古くから山陽道沿いの商業地でもあり、吉備津神社の門前町として賑わってきました。商店や個人経営の店舗が立ち並んでおり、地域の人々の生活の一部となっています。しかし、一里塚から西に進むと、吉備津神社周辺は小規模な畑や静かな住宅地が多く、穏やかな雰囲気が広がっています。

この地域は備前一宮の吉備津彦神社と備中国一宮の吉備津神社が近接していることから、両社の間で様々な交流が発生し、歴史的にも一体的な霊場としての役割を果たしてきました。両社間に位置する市場も活発で、当時から人々が往来し賑わいを見せてきたことが伺えます。

板倉宿と真金十字路

真金一里塚から西へ850m進むと、同じく山陽道の重要な宿場である板倉宿があります。この宿場は、江戸時代の参拝客や巡礼者が利用した重要な中継地点となっていました。現在でもその名残を感じることができ、古い家々が点在しています。

さらに、真金一里塚から西に1.2km進むと「真金十字路」と呼ばれる交差点に出ます。ここは多くの交通が集まる結節点となっており、そのため交通渋滞が発生することもあります。地元ラジオでも頻繁に渋滞情報が流れるほど、地域の重要な交通の要所として機能しています。

アクセス

真金一里塚に訪れる際は、公共交通機関の利用が推奨されています。JR西日本の吉備線「吉備津駅」からは東へ徒歩約5分で到達できます。また、中鉄バスの「境目」停留所からも徒歩5分程度です。周囲には観光用の駐車場は設置されていないため、公共の交通手段を利用することが便利です。

結論

真金一里塚は、岡山県の歴史や文化を象徴する貴重な存在です。その場所は、歴史的な街道が交差し、地域の人々の生活を支えてきた場所でもあります。訪れる際には、周囲の景観や歴史を感じながら、貴重な文化遺産に触れてみてはいかがでしょうか。

もう一度検索