真魚 (女優)

真魚(まお)について



真魚は、1991年8月5日愛知県豊橋市で生まれた日本の女優で、フリーで活動しています。彼女は豊橋市内の児童養護施設で育ち、小中学校を地元で卒業した後、高校は田原市で過ごしました。卒業後、彼女は上京し、古着屋「NEW YORK JOE EXCHANGE」で社員として勤務しました。23歳の時、岩井俊二監督の映画スワロウテイル』に影響を受け、映像の世界で役者を目指すことを決意し、古着屋を退職しました。

しかし、役者の事務所に所属したものの、オーディションにおいて書類審査すら通過できず、ドラマや映画スタンドインエキストラとしての経験を積む日々が続きました。彼女は他者に依存せず、自身から役を掴み取るべきだという考えから、事務所を退所しフリーとして活動を始めました。

その後、監督&俳優養成スクール・ENBUゼミナールによるシネマプロジェクト第6弾の『退屈な日々にさようならを』をきっかけに、彼女は新たなチャンスをつかみました。2017年にシネマプロジェクト第7弾のオーディションに参加し、上田慎一郎監督に選ばれ、映画カメラを止めるな!』で主人公の日暮真央役に抜擢されました。これにより、彼女の演技キャリアは大きく花開き、口コミでの評価上昇により映画は全国で公開されることとなり、真魚自身も豊橋市内の映画館での舞台挨拶に立ちました。

この映画の成功後、数十社の芸能事務所からのスカウトを受け、2018年ワタナベエンターテインメントに所属しました。所属以降も彼女はテレビドラマへの出演が増え、『G線上のあなたと私』や『これは経費で落ちません!』、連続テレビ小説『エール』などに次々と登場しましたが、2021年9月末に所属事務所を退所しました。

人物・エピソード



真魚の座右の銘は「なんとかなる」であり、彼女は積極的に行動するタイプです。彼女の性格は非常に集中力が高く、やりたいと思ったことにはすぐに取り組む傾向があります。共演者からはすぐに打ち解ける親しみやすさや、少年のような自由な心を持つと評されています。また、熱い内面を持つことも共演者から認識されており、鈴木伸宏からはそのエネルギッシュな姿について言及されています。

真魚は、約4年間の下積みを経て、映画カメラを止めるな!』でブレイクしました。彼女はその際の成功に慢心することなく、「祭りはいつか終わる」と冷静に次の準備を進める姿勢を保っています。自身の経験を基に、「人生は甘くない」と考え、成功を手にするまでの道のりには多くの努力が必要であると語っています。

興味深いことに、彼女はやや内斜視の特徴をもち、上田監督からは映画に愛される存在だと評されています。演技力は安定しないものの、一度良い演技をすると非常に素晴らしいと評価されています。真魚にとって児童養護施設での経験は大きな意味を持ち、将来的にはそのテーマを扱った映画に出演することが大きな夢と語っています。

好きなもの



好きな食べ物には納豆があり、音楽アーティストはスピッツやきのこ帝国を好んで聴いているそうです。また、共演者の秋山ゆずきとの仲が良いことも知られています。

出演作品



真魚は多くの映像作品に出演しており、特に映画カメラを止めるな!』以降、注目されています。最近では、ぬいぐるみとしゃべる人はやさしいという映画で光咲役を務め、さらなる活躍が期待されています。彼女のキャリアはこれからの成長も楽しみにされる部分でもあります。

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