眠狂四郎円月殺法 (1982年のテレビドラマ)

眠狂四郎円月殺法

『眠狂四郎円月殺法』は、1982年11月24日から1983年3月30日までテレビ東京系列で放映された連続時代劇です。このドラマは、片岡孝夫（15代目片岡仁左衛門）が主演し、全19回を通じて物語が展開されます。初回放送は特別編成として2時間の特番としてスタートしました。

概要

本作は、柴田錬三郎の小説『眠狂四郎 孤剣五十三次』を原作としており、西国大名と幕府の間で繰り広げられる陰謀の中、主人公の眠狂四郎が独自の道を進む姿を描いています。彼は無想正宗の剣技を駆使しながら、宿場ごとに待ち受けるさまざまな試練に立ち向かいます。各話には独自の事件が設定されており、狂四郎はどのようにしてそれを解決するのかが見どころです。

あらすじ

物語は元旦から始まります。将軍の祝賀行事に出席しない西国の大名たちが、幕府に対する陰の謀議を企てていることを老中の水野越前守が察知します。彼は側用人の武部仙十郎に命じて、眠狂四郎にこの陰謀を探らせることに。狂四郎は興味を持ち、東海道五十三次の旅に出発します。この道中、彼は宿場ごとに遭遇するさまざまな人々や事件を通じて、対立する勢力との闘いに巻き込まれていきます。

狂四郎は、西国13藩の陰謀に絡む何者かに命を狙われたり、様々な宿場の人情。この舞台に登場する宿場はそれぞれ特色があり、風物詩や人々の思いが織り交ぜられています。物語を通じて、彼の剣技だけでなく、各宿場の人々との交流や運命も描かれています。

キャスト

主要キャストには、眠狂四郎役の片岡孝夫の他に、お蘭を演じる松尾嘉代、金八役の火野正平、武部仙十郎役の小松方正などが参加しています。さらに、調所笑左衛門役の安部徹や、都田水心役の岸部シロー、海老原蔵人役の伊吹吾郎、島本半三郎役の関根大学、森田周之助役の鶴田耕裕、松浦与一郎役の片岡松之助も重要な役どころを担っています。ナレーションは佐藤慶が担当しています。

製作陣・スタッフ

番組の企画は神山安平（テレビ東京）と大塚貞夫（歌舞伎座テレビ）が担当しています。プロデューサーは犬飼佳春（テレビ東京）をはじめ小久保章一郎や沢克純、佐々木康之など多彩なメンバーで構成されています。また、原作は柴田錬三郎、脚本や監督については放映リストで確認できます。音楽は岩代浩一が手掛けています。

この作品は、日本の伝統的な時代劇の魅力を存分に引き出しつつ、現代の視聴者にも楽しんでもらえる仕上がりとなっています。宿場の情緒や人々の情熱、陰謀に満ちた物語が展開される中で、眠狂四郎の姿が輝きを放つ作品です。

もう一度検索