眼窩上神経

眼窩上神経について

眼窩上神経（英: supraorbital nerve）は、三叉神経の第1枝である眼神経から分岐する前頭神経の末梢枝の一つであり、感覚神経に分類されます。

支配領域

眼窩上神経は、主に以下の領域の知覚を支配します。

額の皮膚
頭頂部の皮膚
上眼瞼結膜
前頭洞粘膜

これらの領域における痛み、温度、触覚などの感覚情報を脳へと伝達する役割を担っています。

走行

前頭神経は、眼窩の中央部あたりで眼窩上神経と滑車上神経という2つの枝に分かれます。眼窩上神経はその後、眼窩の上壁に沿って前へと進みます。走行の途中で、外側枝と内側枝という2つの枝に分かれます。

外側枝: 眼窩上孔という骨の穴から前額部に出て、前額部を上方向に走行し、冠状縫合と呼ばれる頭の骨の縫合線まで到達します。そして、前頭部や頭頂部の皮膚へと分布します。
内側枝: 前頭孔という骨の穴から前額部に出て、外側枝と同様に前額部を上方向に走行し、冠状縫合まで到達した後、前頭部や頭頂部の皮膚へと分布します。

このように、眼窩上神経は前額部から頭頂部にかけて広い範囲の皮膚の感覚を支配しています。

その他の情報

眼窩上神経の近くには、眼窩上動脈や眼窩上静脈といった血管が走行しています。これらの血管は、眼窩上神経とともに前額部や頭頂部へと血液を供給・回収する役割を担っています。


詳細な画像については、上記の画像をご参照ください。

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