睦五朗

睦 五朗 (むつみ ごろう)

プロフィール

• - 生年月日: 1934年9月11日
• - 出身地: 兵庫県神戸市
• - 職業: 俳優、声優
• - 本名: 中西 清二（なかにし せいじ）
• - 活動期間: 1955年 - 2021年

睦五朗は、日本の俳優・声優であり、広範囲なジャンルで活躍をしてきました。兵庫県出身で、兵庫県立御影高等学校を卒業後、劇作家の三好十郎と出会い、彼の劇団へ参加します。当初は作家を目指していましたが、三好からのアドバイスを受け俳優としての道を選びました。1955年に映画『沙羅の花の峠』でデビューし、以降、映画、テレビドラマ、舞台で幅広く活躍します。

活動の軌跡

睦は初期の頃から、時代劇や特撮物において様々な役を演じました。特に彼は、1964年から1967年放映のアメリカの人気ドラマ『逃亡者』で主人公リチャード・キンブルの吹き替えを担当し、その声質から声優・ナレーターとしても評価されるようになりました。また、晩年にはテアトルアカデミーで講師を務め、若手俳優の育成にも貢献しています。

彼の演じた役柄は多岐にわたり、中でも時代劇や特撮での印象的な敵役は特に知られています。映画『ゴジラ対メカゴジラ』や『エスパイ』、さらに『ファイヤーマン』などの作品では、その存在感を際立たせました。また、コツコツと積み上げてきたキャリアに対する矜恃から、ギャラの値切りに対して強い態度を貫きました。

私生活やエピソード

睦の芸名は、休止していた俳優活動を再開する際に料理店で食べたムツゴロウに由来しています。彼は見た目は悪くても、味のある俳優になりたいとの思いを込めてこの名前をつけたとされています。また、父親が社会科の先生であったことや、高校時代の英語教師が元新劇の俳優であったため、幼少期から演劇に対する強い影響を受けました。

彼はデビュー当初、非常に貧しい生活を送っており、コッペパン一つで数日過ごすこともありました。デビュー作では苦学生の役を得て、その苦しさを糧にした演技が高く評価されるようになりました。デビッド・ジャンセンとの交流では、彼からの激励が大きな励みとなったそうです。

死去と遺産

2021年6月5日、誤嚥性肺炎によりこの世を去りました。彼の訃報は1年以上経った2023年に伝えられ、長い間、多くの人々に愛され続けた俳優としての地位を確立し、遺族や同僚からしのばれる存在となりました。

彼の残した作品や教育活動は、今もなお多くのファンや後進に影響を与え続けています。俳優・声優としての多彩な演技と、教育者としての彼の姿勢は、今後も日本のエンターテインメント界で長く語り継がれることでしょう。

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