瞬間決着ゲームシンペイ

瞬間決着ゲームシンペイ

『瞬間決着ゲームシンペイ』は、バンダイから発売されている2人対戦用のボードゲームです。2005年7月23日に通常版が発売され、2006年4月には小型のコンパクト版が登場しました。

開発者はバンダイ社員の高橋晋平氏で、三目並べから着想を得てこのゲームを考案しました。ゲームは、オセロのように2人で行う零和有限確定完全情報ゲームに分類されます。

ゲームの特徴

このゲームの最大の特徴は、1分程度で決着がつくほどのスピーディーな展開です。ルールは非常にシンプルでありながら、奥深い戦略性も兼ね備えているため、口コミで人気が広がりました。公式ホームページでは、無料で体験版をプレイできます。

ルール

ゲーム盤は、4×4マスの「上の世界」と3×3マスの「下の世界」で構成され、合計25マスがあります。

各プレイヤーは4個のコマを持ちます（通常、先手は赤、後手は青を使用）。
先手のプレイヤーは、「上の世界」の端や角以外のマスに最初のコマを配置します。
その後、先手と後手が交互にコマを1つずつ置いていきます。
自分のコマを「上の世界」または「下の世界」に縦、横、斜めのいずれかで3つ並べると勝利となります。
自分のコマ2つで相手のコマを挟むと、挟まれた相手のコマを盤面上の好きな場所に移動させることができます。このルールにより、相手が2つ並んだ状態を作っても、3つになるのを防ぐことができます。
相手が自分のコマを飛ばした結果、3つ並んだ状態になっても勝利とはなりません。また、4つ以上並んだ場合も同様に勝利にはなりません。
すべてのコマ（各4個）を配置しても勝負が決まらない場合は、プレイヤーは盤面上のコマを1マスずつ移動させて3つ並べることを目指します。この際、移動によって相手のコマを挟んだ場合は、そのコマを飛ばすことができます。

戦略

オセロと同様に、角に配置されたコマは相手に飛ばされることがないため、有利な位置となります。ゲーム盤には、上下の世界合わせて8つの角が存在します。
ゲーム序盤は、相手のコマを挟む権利を持つ後手が有利ですが、コマを1つずつ動かす段階に入ると、将棋や囲碁のように先手が有利になる傾向があります。そのため、後手は序盤の最終手までに、先手のコマの配置をできるだけ不利な形にすることが重要です。
相手のコマを飛ばすことで3つまたは4つ並んだ状態を作り出すことは、序盤の戦略として有効です。コマを1つずつ動かす段階では、3つ並んだ状態からは最低2手、4つ並んだ状態からは最低3手必要となるため、4つ並んだ状態にされることは非常に不利と言えます。
序盤では、相手に飛ばされる可能性のない状態でダブルリーチ（2つ並んだ状態が2つある状態）を作ることができれば、その時点で勝利が確定します。序盤で不用意な手を打つとすぐにこの状態に陥る可能性があるため、オセロや将棋、囲碁とは異なり、2手目以降は慎重な着手が求められます。

外部リンク

瞬間決着ゲームシンペイ 公式ページ

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