矢崎利加

矢崎 利加（やざき りか）

1969年6月7日生まれ、長野県茅野市出身の日本の元柔道家。主に72kg級の階級で競技生活を送り、引退後は指導者として活動している。

人物・経歴

矢崎が柔道を始めたのは小学校3年生の時で、父と兄の影響を受けたことがきっかけだった。中学時代には柔道と並行してバレーボールにも取り組んでいた時期があったが、東海大学付属第三高等学校に進学後、団体競技よりも個人競技の方が向いていると判断し、柔道に専念することを決意した。

高校3年次には、国内の有力選手が集まる強化選手選考会に出場し、決勝で国際武道大学の佐藤昭子選手を破り優勝を飾った。この勝利は、その後のキャリアにおける重要な一歩となった。

1988年には国際武道大学へ進学。大学1年時には、前年に勝利した強化選手選考会の決勝で、大学の先輩にあたる佐藤選手に敗れ2位となった。同年の正力松太郎杯全日本学生柔道体重別選手権大会（正力杯）では61kg超級で3位、全日本選抜柔道体重別選手権大会（体重別）でも3位に入賞するなど、主要大会で安定した成績を残し始めた。

大学2年次には、体重別で3位、正力杯61kg超級の決勝で筑波大学の鈴木香選手に敗れ2位となる。階級無差別で争われる全日本学生柔道選手権大会でも3位と、学生トップレベルでの活躍を続けた。3年次には体重別で決勝に進出するも、ミキハウスの田辺陽子選手に敗れ準優勝となった。正力杯61kg超級では3位、全日本学生選手権では決勝まで駒を進めたが、筑波大学の坂上洋子選手に敗れ、またしても優勝には手が届かなかった。

大学4年次も体重別の決勝で田辺選手に敗れ2年連続の準優勝に終わったが、この年、環太平洋柔道選手権大会で国際大会での初優勝を達成した。正力杯では66kg超級で3位、強化選手選考会でも3位という成績を残した。

1992年、国際武道大学の職員となり競技を続行。体重別では3年連続で田辺選手との決勝となり、再び敗れて準優勝。強化選手選考会でも決勝で住友海上の福場由里子選手に敗れ2位となった。1993年の体重別選手権では3位に入賞した。

矢崎の柔道スタイルは、豊富なスタミナと腕力を活かし、相手に粘り強く食らいついて勝利をもぎ取ることに特色があったと評されている。しかし、当時の72kg級の第一人者であった田辺陽子選手の壁を最後まで破ることができず、世界の舞台であるオリンピックや世界選手権の代表選手に選出されるまでには至らなかった。

1994年に現役を引退した後は、指導者の道へ進んだ。国際武道大学の准教授に就任するとともに、同大学女子柔道部の監督としても手腕を発揮。さらに、全日本女子ジュニア代表チームのコーチも務め、後進の育成に貢献している。

主な戦績

(出典: JudoInside.com)

外部リンク

* 矢崎利加 - JudoInside.com のプロフィール（英語）

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