矢後太規

矢後 太規（やご たかのり）

矢後太規は、1994年7月8日生まれで、北海道河西郡芽室町にルーツを持つ現役大[[相撲]]力士です。彼は押尾川部屋に所属し、身長187.8cm、体重172.8kgという恵まれた体格を誇ります。彼の取り口は左四つで、元横綱稀勢の里を目標としています。最高位は2019年3月場所の西前頭10枚目であり、彼の力士としてのキャリアは印象的です。

来歴

アマチュア時代

矢後は3人兄弟の真ん中で、兄と妹がいます。3,000グラムで生まれた彼は、1歳のときには10kgを超え、「あっという間に背負うのが大変になった」という父の言葉が示すように、早くからその体格の大きさが伺えます。幼稚園では水泳を始め、小学校では柔道も学びましたが、相撲は地元の指導者の紹介で小学校5年生のころに始めました。以降、地元の十勝相撲道場で技術を磨き、名横綱・大乃国が冠名の大会にも参加しています。

小学校を卒業する頃には身長180cm、体重120kgを超え、「牛乳を毎日3リットル飲んで育った」と語る矢後には、郷土への思いがありました。また、彼は芽室町立芽室西中学校在学中に大けがを負い、膝の故障でリハビリに時間を費やしました。埼玉栄高校に入学するころには、相撲ができる状況ではありませんでしたが、ひたむきにリハビリを続けました。高校では岐阜国体での団体優勝を果たし、その後は中央大学法学部への進学を決めました。

大学では相撲部の主将を務め、全国学生相撲選手権でベスト8入りを果たし、アマチュア横綱のタイトルを獲得しました。これにより、2017年に大[[相撲]]入りの資格を得、尾車部屋への入門を決意しました。

入門から現在まで

初土俵は2017年5月場所で、早速5勝2敗の成績で勝ち越しを果たします。次の場所でも優勝を果たし、9月には新十両に昇進し、記録的な速さでの関取昇進を成し遂げました。その後も彼の成績は波がありましたが、力士としての成長を続けました。

新十両の場所では、初日から苦戦を強いられながらも、千秋楽には勝利して何とか負け越しを免れました。その後も、いくつかの場所で勝ち越しを記録しましたが、2019年以降は怪我の影響を受けることもありました。ただし、彼は何度も十両に復帰しながら努力を重ねています。

2021年には一時的に幕下に落ちたものの、再び十両に戻り好成績を残しました。2022年には尾車部屋が閉鎖され、新たに押尾川部屋に移籍し、今後の活躍が期待されています。

取り口と戦力

矢後のスタイルは、左を差してから体を寄せるというものです。しかし、2019年には右四つを取られやすい点や技術面での課題もあり、試合によっては考えすぎて本来の力を発揮できないこともあります。これらの点を克服し、さらなる成長を目指しています。

人柄とエピソード

彼は、地元への愛着と真面目な性格から、周囲の信頼を得ています。特に引退を迎えた付け人には特別な思いを持って接しており、深い絆を築いています。趣味はスポーツ観戦で、特に野球を好んで観るようです。また、好きな音楽にはB'zが挙げられ、好物にはちゃんこ鍋やジンギスカンがあります。

主な成績

その通算成績は234勝253敗7休というもので、幕内成績は25勝35敗です。数々の試合を経て、矢後太規の相撲道はまだまだ続きます。「今後、全国に名前を知られる力士になりたい」との意気込みを持つ彼に、ぜひエールを送っていきたいですね。

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