矢木亮太郎

矢木亮太郎

矢木亮太郎（やぎ りょうたろう）は、1871年11月24日（明治4年10月12日）に生まれ、1948年（昭和23年）8月3日に没した、大日本帝国陸軍の軍人です。最終階級は陸軍少将で、正五位勲三等功四級の位階と勲等を授与されています。

生い立ちと軍歴

石川県金沢市で旧加賀藩士の家に生まれ、幼い頃から志を抱き、単身上京。陸軍幼年学校に入学し、その後、1892年（明治25年）に陸軍士官学校第3期を卒業。さらに1900年（明治33年）には陸軍大学校第14期を卒業しました。

日清戦争と日露戦争に従軍。1910年（明治43年）10月には歩兵第43連隊長に任命され、翌月には陸軍歩兵大佐に昇進。1914年（大正3年）1月には歩兵第37連隊長を務め、1915年（大正4年）8月に陸軍少将に昇進すると同時に予備役となりました。

退役後の活動

退役後は、郷土の発展に尽力。加越能育英社の幹部として、教育事業に貢献しました。また、財団法人帝国飛行協会の役員として、民間飛行の発展にも尽くしました。さらに、第二中外印刷や中外印刷の社長も歴任するなど、多岐にわたる分野で活躍しました。

公職追放

1947年（昭和22年）11月28日には、公職追放の仮指定を受けました。これは、第二次世界大戦後の占領政策の一環として、旧軍人や戦時中の指導者が公職から追放されたものです。

栄典

矢木亮太郎は、その功績により以下の栄典を授与されています。

位階：正五位
勲章：
勲三等瑞宝章
勲四等旭日小綬章
功四級金鵄勲章

まとめ

矢木亮太郎は、軍人としてのキャリアだけでなく、退役後も教育や民間航空の発展に貢献した人物です。また、郷土への貢献も忘れない、多才で精力的な人物でした。公職追放という苦難も経験しましたが、その功績は今日まで語り継がれています。

参考文献

福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
人事興信所 編『人事興信録 第14版 下』人事興信所、1943年。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1704455。

もう一度検索