矢田稔

矢田稔（やだ みのる）

日本の声優、俳優、童謡歌手である矢田稔（やだ みのる）は、1931年4月27日に東京府豊多摩郡淀橋町（現在の東京都新宿区）で生まれました。彼はケッケコーポレーションに所属し、日本俳優連合の顧問を務めるなど、業界内での地位も確立しています。子役としても活躍しており、1939年には芸能界に Enter し、その後童謡歌手としても注目を集めました。

経歴

矢田は、佐々木すぐるにスカウトされたことをきっかけに、芸能界でのキャリアをスタートさせました。1942年に大映多摩川撮影所と契約し、映画『新雪』でデビュー。その後、新児童劇団に所属し、開成高等学校を卒業。1953年には劇団俳優座演劇研究所附属俳優養成所の2期生として卒業し、俳優座スタジオ劇団同人会の設立にも参加しました。フリーランスの段階では、プレーヤーズ・センターやグループ・てえぶらなどを経て、1958年に新作座を設立。1960年には劇団潮を設立し、その後も多くの劇団を渡り歩きました。現在はケッケコーポレーションに所属し、日本のアニメ黎明期から声優として活躍しています。

近年では、香川県のアーク・アクターズ・スクールでは顧問・講師を務めるなど、後進の指導にも積極的に関わっています。2020年には、第14回声優アワードで功労賞を受賞しました。

人物

矢田稔の声質はハイバリトンであり、秋田弁や東北弁も流暢に使いこなします。特技としては、富本節や地唄舞の解説、司会など多才です。また、趣味としてドライブや旅行、読書を楽しむなど、プライベートな時間も充実させています。

主な出演作

テレビドラマ

矢田は、多数のテレビドラマに出演しており、代表的な作品には以下のものがあります。

• - 『わが家の日曜日記』（1953年）
• - 『事件記者 第10話「青い顔の男」』（1958年、NHK）
• - 大河ドラマ『赤穂浪士』（1964年）-
• - 『北の国から』（1981年、CX）
• - 『東京ラブストーリー』（1991年、CX）

映画

映画界でも活躍しており、参加した作品には次のようなものがあります。

• - 『新雪』（1942年）
• - 『消えた私立探偵』（1958年）
• - 『平成狸合戦ぽんぽこ』（1994年）

テレビアニメ

声優としての活動では、数多くのアニメに声を提供しています。

• - 『鉄人28号』（1963年、敷島博士）
• - 『サザエさん』（用務員）
• - 『それいけ!アンパンマン』（1989年 - 2022年、バイキン仙人）

劇場アニメ

矢田は、劇場版アニメにも多く出演しています。

• - 『風の谷のナウシカ』（1984年、ニガ）
• - 『紅の豚』（1992年、酔客）

最後に

矢田稔は、その豊かな経験と才能により、日本のエンターテインメント界に深い影響を与えている現在も活躍中の作品者です。彼の存在は、声優や俳優業界だけでなく、広く日本の文化に貢献していると言えるでしょう。

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