知寄町停留場とは？意味をやさしく解説

知寄町停留場について

知寄町停留場（ちよりちょうていりゅうじょう）は、高知県高知市の知寄町に所在する路面電車の停留場です。この停留場は、とさでん交通の後免線の一部として機能しており、多くの市民や観光客に利用されています。

歴史

知寄町停留場は1957年に土佐電気鉄道の「知寄町車庫前停留場」として開業しました。開業当初、この停留場の北側には車両基地、南側にはバスの車庫が存在しており、地域の交通の要所として重要な役割を果たしていました。この時点で、宝永町停留場から知寄町車庫前にかけての交通機関が統合され、新たに知寄町の交通網が構築されました。

その後、1962年には東雲町車両工場が新設され、1961年には知寄町変電所が開設されるなど、施設は順次増強されていきました。しかし、1987年にはこれらの施設が桟橋地区に移転し、同日に停留場名も改称されました。この変更により、知寄町停留場は新たなスタートを切ることとなります。

年表

- 1957年（昭和32年）4月21日：知寄町車庫が完成し、土佐電気鉄道の知寄町車庫前停留場として開業。
- 1961年（昭和36年）3月23日：新たに知寄町変電所が設置。
- 1962年（昭和37年）8月24日：東雲町車両工場が稼働開始。
- 1987年（昭和62年）12月1日：施設の移転により、知寄町車庫と東雲町車両工場が閉鎖。当停留場が知寄町停留場に改称される。
- 1996年（平成8年）3月11日：後免町方面のホームが約20メートル移設。
- 2002年（平成14年）9月：知寄町駅長業務が廃止され、無人駅化。
- 2014年（平成26年）10月1日：経営統合により、停留場がとさでん交通の所属となる。

停留場の構造

知寄町停留場は後免線の併用軌道区間にあたります。ホームは道路上に設置されており、2面のホームが東西方向に伸びる2本の線路を挟んで配置されています。互いのホームは東西にずれていて、東側には後免町方面行きのホームが、西側にははりまや橋方面行きのホームがあります。朝の通勤ラッシュと夜間には、後免町寄りに設置された渡り線を使用してはりまや橋への折り返し運転も行われています。

周辺環境

知寄町停留場周辺は、交通の中心地としての名残があります。かつて知寄町車庫が存在した場所には現在、パチンコ店が立地しています。また、南側のバス部門の車庫跡は分譲マンションに変わっており、地域の住環境も改革されています。周囲には国道32号やドン・キホーテ高知店、アプライド高知店、高知県の土木事務所、高知稲荷町郵便局などがあり、利便性が高いエリアとなっています。

路線バス

知寄町には「知寄町」バス停が設置されており、様々な路線が運行されています。一般の路線バスははりまや橋方面行きが停車し、高速バスの乗り場もあり、よさこい号（大阪行き）が停車する場所となっていますが、それ以外は隣接する知寄町二丁目バス停が使われます。こうした交通網の整備によって、知寄町停留場は地域の重要な交通ハブとしての役割を続けています。

隣接する停留場

知寄町停留場の隣には、以下のとさでん交通の停留場があります：

知寄町停留場は、地域の交通の要所として様々な機能を持ち、地域住民や訪問客にとって便利な公共交通機関の一翼を担っています。

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