知寄町二丁目停留場

知寄町二丁目停留場

知寄町二丁目停留場（ちよりちょうにちょうめていりゅうじょう）は、高知県高知市の知寄町にある、とさでん交通後免線の路面電車停留場です。この停留場はその歴史が深く、開業当初は新地線の分岐点でもありました。

歴史の始まり

知寄町二丁目停留場は、1909年10月30日に土佐電気鉄道によって「新地通停留場」という名称で開業しました。この当時、後免線の下知停留場から葛島橋西詰停留場までの区間が開通しており、地域住民の移動手段として重要な役割を果たしていました。

開業から約2年後の1911年8月22日には、停留場から南へ分岐する新地線も開通しました。この路線は新地通停留場から新地停留場までを結ぶ0.5kmの短いもので、旅客の利便性を高めました。また、新地線は1944年に戦時中の節電の影響を受けて休止され、その後1954年には正式に廃止となりました。

名前の変遷

新地通停留場は、1936年に「海岸通停留場」に改称され、その後1938年には「若松町通停留場」に再度名称変更されました。最終的に1957年に現在の「知寄町二丁目停留場」に改名され、今日に至ります。この名前の変更は地域の発展とともに、住民の意識の変化を反映したものとも言えるでしょう。

停留場の構造

知寄町二丁目停留場は、後免線の併用軌道区間に設置されており、道路上に二つのホームがあります。これらのホームは東西に走る2本の線路を挟む形で配置されていますが、互いのホームは少し斜めに位置しており、東側が後免町方面、西側がはりまや橋方面行きのホームです。

かつて、新地線が運行されていた頃はこの停留場には待合所や、2階に乗務員の詰所も設けられていました。また、1929年には南側に若松町車両工場が設立され、車体の更新や自社製の車両（200形・600形など）の製造が行われました。この工場は1962年に東雲町車両工場が完成したことに伴い、廃止されました。

停留場周辺の施設

知寄町二丁目停留場の周囲には、様々な施設が点在しています。特に「ちより街テラス」や「高知銀行ちより街支店」、「ベスト電器高知本店」などが近くにあり、地域の商業拠点ともなっています。また、国道32号が近くを通っており、交通のアクセスも良好です。

さらに、停留場の近くには空港行きや一般路線バスの「知寄町二丁目」バス停も設けられており、ここから高速バスなども利用可能です。

まとめ

知寄町二丁目停留場は、その歴史や周辺の充実した施設により、高知市内の重要な交通拠点となっています。地域の発展と共に歩んできたこの停留場は、今も多くの人々によって利用されています。歴史的な背景を持つ公共交通機関として、地域に根付いた存在です。

もう一度検索