矯正協会

公益財団法人矯正協会

公益財団法人矯正協会（以下、矯正協会）は、日本における矯正学術の発展と普及を目指す民間団体です。これに加えて、矯正行政の運営への協力も行い、犯罪や非行の防止に貢献することを目的としています。

沿革

矯正協会の起源は1888年にさかのぼります。創設当初は、大日本監獄協会として設立され、監獄官吏や刑事司法の関係者、さらには国会議員が会員として参加し、会費をもとに活動を進めてきました。1900年に監獄協会と改名し、さらに1911年には財団法人としての認可を受けました。その後、1922年に刑務協会に名を改め、1957年には現在の名称である矯正協会に変更されました。最終的には、2013年に公益財団法人に移行し、さらなる活動の幅を広げています。

施設・事業部・刊行物

矯正協会は、様々な施設や事業部を持ち、そこで多角的な活動を展開しています。1962年4月、事務所は当初の司法省構内から現在地である旧豊多摩刑務所の隣接地へと移転し、新たに建物を整備しました。そして、2002年4月には現在の矯正会館が新築され、より活動しやすい環境が整いました。

特に重要な施設として、矯正図書館があります。この図書館は1967年10月に開館し、矯正に関する資料や研究成果の保存、提供を行っています。

また、刑務作業協力事業部は1983年に設立され、刑務所内で生産された製品を「刑務所作業製品」として販売しています。「CAPIC（キャピック）」というブランド名のもと、高品質な商品の提供を目指しています。

一方で、附属中央研究所は1989年に設立されていましたが、2011年に休止しています。さらに、附属少年非行問題相談センターも1999年に設立されたものの、2011年に同様に休止しました。

矯正協会の活動を広く知ってもらうため、1888年には『監獄協会雑誌』が創刊され、1922年にはこれが『刑政』に改題され、定期的に刊行されています。これらの発行物を通じて、矯正に関する情報を伝え続けています。

結論

公益財団法人矯正協会は、長い歴史を持つ団体で、矯正に関するさまざまな活動を通じて社会に貢献しています。今後も、犯罪や非行の防止に向けての努力を続け、学術の発展と普及に取り組むことが期待されています。

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