石動神社 (新庄市)

石動神社の概要

石動神社（いするぎじんじゃ）は、山形県新庄市に位置し、長い歴史を持つ神社です。創建は大同元年（806年）に遡るとされ、地域では最も古い社の一つとして知られています。地元の人々には「権現様」として親しまれ、信仰の象徴として重要な役割を果たしています。

祭神について

この神社では、石動彦命と白山姫命が祭られています。どちらも山岳信仰に結びつく神々であり、特に神室連峰にある八森山も信仰の対象です。これらの神々は、地元の自然と深く結びついており、山々を通じて人々に恵みをもたらしていると考えられています。

歴史の背景

石動神社は、古くから羽州街道が通る新庄市の東郊に位置し、神室山の山麓と泉田川が交わる場所にあります。創建時は、京都から神を勧請し、ここに社殿を建てたと伝えられています。さらに、本山とされる石動山は富山・石川両県の県境にある場所です。

歴史的な出来事として、天平9年（737年）には大野東人の東征の際に、戦勝祈願として杉の木を植え、その杉が現在も生き続ける巨木「親杉」であると言われています。中世には白山姫命が合祀され、これにより神社はさらに信仰の中心地となり、多くの人々に大切にされてきました。

地域では、ウナギが石動神社の神のお使いとされ、ウナギの持つ御利益によって田畑の水枯れを防ぐと信じられています。このような信仰は、神社の祭りや行事においても重要な役割を果たしています。

境内の特徴

石動神社の境内には、多くの杉の巨木が参道の両側に立ち並び、特に社殿の裏に位置する親杉は樹齢1300年を超えるとされ、地域の天然記念物に指定されています。この巨木は神社のシンボルでもあり、訪れる人々に神聖さを感じさせます。

また、参道の敷石の中には「いぼ石」と呼ばれる光沢のある石があり、これはイボ取りに効果があるとされています。この石は優しく摩ることでイボが取れると信じられており、逆に踏みつけると新たなイボができるという言い伝えも存在します。

まとめ

石動神社は、地域の歴史や文化と深く結びついた神社であり、自然の神々への信仰が今も生き続けています。多くの信者に支えられ、地域の重要な文化遺産として、これからもその存在が大切にされていくことでしょう。

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