石原駅 (京都府)

石原駅：山陰本線の歴史と地域を繋ぐ駅

石原駅は、京都府福知山市石原一丁目に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）山陰本線に属する駅です。歴史ある駅として知られ、その開業は1904年（明治37年）11月3日に遡ります。当時、官設鉄道福知山駅と綾部駅、新舞鶴駅（現・東舞鶴駅）を結ぶ路線が開通した際に開設され、阪鶴鉄道に貸与された後、客貨両方の取扱いを開始しました。

その後、1907年（明治40年）には阪鶴鉄道の国有化、1909年（明治42年）には線路名称制定を経て阪鶴線に所属。1912年（明治45年）には線路名称改定により、現在の山陰本線に編入されました。

時代の変遷とともに、石原駅にも変化が見られました。1971年（昭和46年）には貨物と荷物の取扱いが廃止され、無人駅となりました。1976年（昭和51年）には駅舎の改装工事が行われ、モルタル塗りの壁とコロニアル風屋根、そして跨線橋が新設されました。この改装により、利用者の利便性が向上しました。

1987年（昭和62年）の国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となり、1991年（平成3年）には舞鶴鉄道部の管轄下に置かれました。その後、2006年（平成18年）には舞鶴鉄道部廃止に伴い福知山支社直轄となり、福知山駅の被管理駅となりました。さらに2022年（令和4年）には組織改正により、近畿統括本部福知山管理部の管轄となりました。

駅の構造と利用状況

石原駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅です。分岐器や絶対信号機がないため、停留所に分類されます。駅舎とホームは跨線橋で連絡しており、駅舎側のホームが2番のりばとなっています。

無人駅であるため、駅員は常駐していません。駅舎内には自動券売機が設置され、改札内コンコースには男女別トイレと多目的トイレが設置されています。2019年7月時点では、ICOCAなどのICカード乗車券には対応していませんでした。

時間帯によっては、綾部駅を経由して舞鶴線からの直通列車も利用可能です。1日平均乗車人員については、具体的な数値は公開情報からは確認できません。

駅周辺の環境

石原駅周辺には、長田野工業団地や福知山オフレールステーションといった施設に加え、福知山温泉養老の湯などのレジャー施設も存在します。また、福知山石原郵便局、京都府立工業高等学校、福知山市立遷喬小学校など、教育・生活関連施設も充実しています。交通アクセスは、京都府道8号福知山綾部線も利用可能です。さらに、「石原」停留所からは京都交通のバス路線が発着し、綾部駅前や福知山駅前・市民病院方面へのアクセスも容易です。

隣の駅は、高津駅と福知山駅です。石原駅は、地域住民の生活を支える重要な拠点として、今後もその役割を果たしていくことでしょう。

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