石坐神社

石坐神社について

滋賀県大津市にある石坐神社（いわいじんじゃ）は、古い歴史を有する神社で、その設立年代は不明ですが、社伝によれば近江国府の初代国造である治田連が、先祖である彦坐王を茶臼山に葬り、御霊殿山を神体山として祀ったことが起源とのことです。この神社は、式内社に位置付けらており、かつては村社の資格を持っていました。

祭神の詳細

石坐神社では、多くの祭神が祀られており、総合的な御神名は淡海石坐大神です。具体的には以下の神々が含まれます：

• - 東殿祭神：海神豊玉比古神、彦坐王、天智天皇、大友皇子、伊賀宅子媛など
• - 西殿祭神：天上将来宮、淡海龍王神、佐田彦神など
• - 奥宮祭神：石坐大神と八大龍王神

首都圏の人々にも知られる八大龍王が表面上祀られている一方で、実際には天智天皇や大友皇子、伊賀采女宅子がひっそりと祀られてきたという歴史があります。

文化財の重要性

石坐神社には多くの重要文化財が存在しており、特に平安時代に作られた木造天命開別命坐像や伊賀采女宅子媛坐像、弘文天皇坐像、鎌倉時代の彦坐王坐像などが評価されています。また、滋賀県指定文化財に指定されている本殿は、1266年に建造され、現在の形は1692年に作られた棟札から確認されています。この本殿は三間社流造で、檜皮葺の形式が特徴的です。

アクセス情報

石坐神社へのアクセスは便利で、京阪石山坂本線の「錦」駅から徒歩わずか5分、東海道本線（JR琵琶湖線）の「膳所」駅からは9分の距離です。また、京阪バスや近江鉄道の「西ノ庄（大津プリンスホテル前）」からは徒歩3分と、観光客にとっても訪れやすい場所です。

まとめ

千年以上の歴史を持つ石坐神社は、地域の信仰の拠り所としてだけでなく、多くの文化財を有する重要なスポットでもあります。訪れることで、古来の神々に思いを馳せながら、滋賀の深い歴史と文化を体感できるでしょう。神社の詳細や訪問計画については、公式サイトや観光情報サイトをご覧ください。

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