石垣仁

石垣仁のボクシングキャリア

石垣仁（いしがき ひとし、1953年9月25日生まれ）は、日本のボクシング界においてその名を轟かせた元アマチュア及びプロボクサーです。彼は1976年にモントリオールオリンピックのバンタム級日本代表として出場し、日本同級王者にも輝いた選手です。出身は山形県飽海郡で、酒田南高等学校を経て専修大学を卒業しました。

来歴

石垣は1974年にテヘランで開催されたアジア大会でバンタム級に出場し、見事に優勝を果たしました。この成果により、彼は1974年から1976年までの3年間にわたって全日本選手権でも同級優勝を獲得します。また、アマチュア時代には有名なボクサー村田英次郎との対戦があり、特に1976年にはオリンピック出場権をかけた試合で判定勝ちを収めました。

1976年のモントリオールオリンピックでは、バンタム級で日本代表として出場し、1回戦でDQ勝利を果たしますが、2回戦ではソ連の強豪、ヴィクトール・リバコフに0-5で敗れました。この経験を経て、石垣はプロボクシングの道を進むことになります。

プロボクシングキャリア

1978年3月7日にプロデビューし、最初の試合では判定勝利を収め、その後は連続して5試合でKO勝利を飾ります。この活躍により、1978年度のプロ・アマチュア年間表彰で新鋭賞を受賞しました。

1979年には日本バンタム級の世界ランカー、磯上修一との試合が注目されます。中盤まではリードするものの、後半にダウンを奪われ、最終的にはTKO負けを喫しました。この試合は年間好試合賞に選出されるほどの激闘でした。

1980年1月28日、ハリケーン・テル（石川）の持つ日本バンタム級王座に挑戦し、見事に判定勝利を収め王座を獲得します。しかし、同年5月3日の初防衛戦では、ハリケーン照との再戦で9RにKO負けを喫し、王座を失います。その後石垣は3勝（うち2KO）を収め、自身の最後の試合となる1981年4月19日に勝利を収めて現役を引退しました。

戦績

石垣のアマチュアボクシングでの戦績は139戦121勝18敗、プロボクシングでは12戦10勝（7KO）2敗と、非常に優れた成績を残しています。また彼は以下の主要なタイトルを獲得しています：

• - 第7回アジア大会バンタム級優勝
• - 第44回全日本選手権バンタム級優勝
• - 第45回全日本選手権バンタム級優勝
• - 第46回全日本選手権バンタム級優勝
• - 第35代日本バンタム級王座（防衛0）

まとめ

石垣仁はその波乱万丈なキャリアを通じ、アマチュアからプロのボクシング界において多くの栄光を手にした選手です。彼の活躍は日本ボクシング界において輝かしい歴史の一部であり、今なお多くの後輩選手たちに影響を与え続けています。

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