石川テレビ杯

石川テレビ杯：金沢競馬場の若駒たちが競う熱戦

石川テレビ杯は、石川テレビ放送が優勝杯を提供する、金沢競馬場で開催される地方競馬の重賞競走です。サラブレッド系2歳馬が競う、北陸地区競馬の重要なレースとして知られています。

歴史と変遷：創設から現在まで

このレースの歴史は長く、その形態は時代とともに変化してきました。当初はアングロアラブ系馬限定の競走でしたが、アングロアラブ系の入厩頭数の減少により、2004年に廃止。翌2005年、サラブレッド系2歳牝馬限定の「石川テレビ杯 プリンセスカップ」として生まれ変わりました。

創設当初は10月に開催され、北陸、東海、近畿地区の交流競走として行われていましたが、その後、開催時期や出走条件が何度か変更されました。2006年には中国地区の馬も出走可能になり、2007年は施行時期変更のため休止。2008年には1月に開催されるようになり、出走資格は金沢所属の3歳牝馬に限定されました。

2010年には降雪の影響で開催が中止となる事態もありましたが、2011年には年2回開催に。その後も、出走条件や距離、負担重量などが変更され、2012年には「石川テレビ杯 金沢プリンセスカップ」に改称、JRA認定競走に指定されました。これにより、優勝馬はJRAの特別指定交流競走に出走できるようになりました。また、2013年にはHITスタリオンシリーズ競走にも指定されています。

距離は、2015年までは1500mでしたが、2016年から1400mに変更。負担重量についても、馬齢、別定、定量と、様々な方式が採用されてきました。そして、2023年、レース名は再び「石川テレビ杯」に戻り、大きな転換期を迎えました。牡馬とせん馬の出走が可能になり、ネクストスター金沢のトライアル競走にも指定されたのです。

現在の競走概要

現在の石川テレビ杯は、金沢競馬場ダート1400mで、サラブレッド系2歳の金沢競馬所属馬が対象です。負担重量は定量で、55kg、牝馬は1kg減となります。賞金は、1着300万円、2着96万円、3着48万円と、上位入賞馬には高額な賞金が用意されています。さらに、HITスタリオンシリーズに指定されているため、優勝馬の馬主にはインティの配合権利が副賞として贈られます。3着以内に入った馬には、ネクストスター金沢への優先出走権が付与されます。

まとめ

石川テレビ杯は、その歴史の中で何度も変化を遂げながら、金沢競馬場を代表する重賞競走として進化を続けてきました。地方競馬の若駒たちの熱い戦いは、競馬ファンのみならず、多くの人々を魅了し続けています。今後、どのようなドラマが繰り広げられるのか、期待が高まります。

参考文献

金沢プリンセスカップ　歴代優勝馬 - 地方競馬全国協会
JBISサーチ

もう一度検索