石川太郎

石川 太郎（いしかわ たろう）

1959年（昭和34年）7月9日生まれ。宮城県を拠点に活動するフリーアナウンサー。かつては東北放送（TBC）のアナウンサーとして長きにわたり活躍しました。

人物・経歴

父親が東京、母親が四国の出身で、自身は大阪市阿倍野区で生まれ育ちました。桃山学院高等学校を経て大阪芸術大学を卒業後、1982年に東北放送（TBC）へ入社。入社後は、TBCテレビとラジオ双方の番組でパーソナリティや司会を数多く務めました。特にラジオでは、軽妙な語り口とリスナーとの親密な距離感で人気を博しました。

TBCに入社するまで宮城県とは特段縁がなかった石川氏ですが、アナウンサーとして新卒採用してくれるテレビ局を全国規模で受験した結果、東北放送に採用されたという経緯を持ちます。そのため、宮城県に関する知識や理解は、赴任後に地道に身につけたものです。長年の活動を通して宮城県に深く精通し、地域に根差したアナウンサーとして親しまれる存在となりました。TBC夏祭りのテレビ中継では長年司会を務めたほか、2011年の東日本大震災発生後は、東日本大震災特番の総合司会やリポーターを毎年担当するなど、復興に向けた様々な取り組みに深く関わってきました。

多才な一面も持ち合わせており、東北放送のアナウンサー6名とフリーアナウンサーのロジャー大葉氏と共に結成したバンド「Mic Breakers」では、バンドマスターとしてベースを担当するなど、音楽活動も精力的に行っています。

アナウンサーとして影響を受けた人物として、元TBSの小島一慶氏と、元ラジオたんぱ（現在のラジオNIKKEI）の大橋照子氏を挙げています。特に大橋氏への尊敬の念は強く、大学時代にはそのリスナーズクラブに入会し、2年生時には会長を務めて毎月会報を作成していたというエピソードが残っています。

人物評としては、同僚だった黒田直樹アナウンサーから「（放送で）控えめに言って8割くらい喋っている」「『プロ野球三都物語』に出ても絶対に主導権を握ることができる」と評されるほど、放送における存在感が大きく、巧みな話術で番組をリードする力があるとされています。また、黒田アナからは「タロタ・露」というユニークな愛称で呼ばれることもありました。一方で、情に厚く涙脆い一面もあり、担当するラジオ番組内でリスナーからの感動的な投稿を読む際に、時折言葉に詰まり、声を潤ませる様子を見せることもあります。

2020年3月、東北放送を定年退職し、フリーアナウンサーとして新たな一歩を踏み出しました。

担当番組

現在

ラジオ
en∞Voyage
ラジオな気分フライデーフライデー
ジャパネットたかたラジオショッピングスペシャル（メインパーソナリティー）

過去

テレビ
発見☆ぐらッチェ!!
体感TVぐらまらす
ぐらまらす火曜館
おはようクジラ宮城県キャスター
ただいまワイド
ザ・テレビック
ミュージックアイズ
ザ・ベストテン追っかけマン（宮城・山形県レポーター）
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