石川県立中央病院

石川県立中央病院

石川県立中央病院は、石川県金沢市鞍月東に位置する公式な医療機関で、石川県が運営しています。この病院は、救命救急センターを併設しており、石川県内の三次救急医療機関として重要な役割を果たしています。また、災害拠点病院にも指定されており、地域医療の中核を担っています。

沿革

当院の設立は1948年に遡ります。当時、石川県知事だった柴野和喜夫がいわゆる日本医療団石川県中央病院から石川県立病院への移管を提案し、それが承認されました。当初、内科、外科、小児科、理診科の4つの診療科でスタートし、その後1953年に金沢市西御影町に移転し、診療を本格化しました。1976年、現在の名称である石川県立中央病院に改称し、新たに設立された施設に移転しました。

1980年には救命救急センターが竣工し、1997年には基幹災害医療センターとしての指定も受けました。地域医療支援病院の承認を得たのは2012年で、施設の信用と役割がさらに強化されました。2017年には新病院が完成し、2018年には入院患者の移行が完了し、新しい外来受診も再開しました。

診療科と設備

石川県立中央病院には多様な診療科があり、内科や小児科をはじめ、循環器科、消化器科、神経内科から整形外科、産婦人科まで網羅されています。また、集中治療室や新生児集中治療室、総合周産期母子医療センターなど高水準の医療を提供するための設備も充実しています。さらに、がん診療連携拠点病院や災害拠点病院として指定されており、地域全体の医療の質向上に寄与しています。

建て替え事業

石川県立中央病院は、設立以来の年数が経過し、老朽化が問題視されていました。そのため、石川県の知事は2010年度に建て替えを進めることを公表し、2017年末に新しい施設が完成しました。新しい病院は、高度な医療を提供するための設計がなされており、2011年の東日本大震災後の教訓を生かし、津波の危険を避けるために地上12階建てとして設計されました。

アクセス

交通アクセスは便利で、金沢駅西口のバスターミナルから北鉄金沢バスのシティライナーを利用することで、「中央病院」バス停で下車します。車の場合は、北陸自動車道の金沢西または金沢東インターチェンジから各10分程度でアクセス可能で、金沢駅からも約5分で到着します。

このように、石川県立中央病院は長い歴史の中で進化を続け、地域社会に欠かせない医療サービスを提供してきました。

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