石川総因

石川総因（いしかわ ふさより）は、江戸時代前期の旗本であり、貞當系石川家、通称大島石川家の4代目当主です。

生涯

寛文11年（1671年）に石川義當の三男として生まれ、幼名は信澄と称しました。後に下條長兵衛信隆の養子となります。

元禄5年11月1日（1692年12月8日）、将軍徳川綱吉に初めて拝謁し、その才能を認められ、幕府の役職を歴任します。御書院番、桐間番近習、御小姓、進物役などを務め、着実にキャリアを積み重ねていきました。

正徳5年（1715年）、兄である石川総乗の養嗣子である義武が早世したため、幕命により、総因は兄の養子となります。同年12月（1716年1月）には将軍家継に拝謁し、大島石川家の後継者としての立場を確立しました。

享保5年5月（1720年6月）に兄の総乗が死去したことにより、同年8月4日（9月6日）に大島石川家の家督を正式に継承し、4代目当主となりました。その後、御小姓組番頭に任じられ、享保7年12月18日（1723年1月24日）には従五位下・丹後守に叙任されます。さらに、御書院番頭を務めた後、駿府大番に転任しました。

しかし、享保13年9月7日（1728年10月9日）、駿府大番の任地で病没しました。

石川総因は、幕府の要職を歴任し、大島石川家の家督を継承するなど、激動の時代を生き抜いた人物として知られています。

参考文献

『新訂 寛政重修諸家譜 第3』続群書類従完成会、1981年
『石川家譜難波録』

関連項目

石川氏
石川源氏

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