石川総氏

石川総氏について

石川総氏（いしかわ ふさうじ）は、江戸時代前期の旗本であり、保久石川家の祖として知られています。保久石川家は、三河国額田郡保久村（現在の愛知県岡崎市保久町）に陣屋を構え、その家系は明治維新まで旗本として続きました。

生涯

寛永3年（1626年）、下総国佐倉藩主であった石川忠総の七男として誕生しました。母は堀尾吉晴の娘です。

寛永13年（1636年）、将軍徳川家光に初めて謁見し、その後、寛永18年（1641年）には家光の嫡男である徳川家綱に仕えることになります。家綱の加冠の儀では、総氏が末広（扇）を持って供奉したという記録が残っています。

正保2年（1645年）には従五位下市正に叙任され、慶安4年（1651年）には父忠総の遺領から三河国額田郡と加茂郡の内、3千石を分与されました。その後、延宝5年（1677年）に小姓頭に任命され、延宝8年（1680年）に家綱が亡くなった後、天和2年（1682年）には上野国と下野国内で1千石の加増を受けました。

貞享4年（1687年）には職を辞し、旗本寄合席に列しました。元禄8年（1695年）には病を理由に致仕し、家督を嫡男の総昌に譲り、剃髪しました。

元禄15年（1702年）、築地萬年橋の屋敷にて生涯を閉じました。

石川総氏の家系

石川総氏の家系である保久石川家は、三河国を拠点として発展しました。石川氏は、清和源氏の流れを汲む名門であり、総氏の家系もその一翼を担いました。総氏の義理の祖父には石川家成、祖父には大久保忠隣がいます。

参考文献

『新訂 寛政重修諸家譜 第3』続群書類従完成会、1981年
『石川家先祖覚書』
『石川家由来』
『石川家系譜』
『石川家譜』
『石川家譜難波録』

関連項目

石川氏
石川源氏
石川家成
大久保忠隣

もう一度検索