石川義孝

石川義孝について

石川義孝（いしかわ よしたか）は、江戸時代前期に山城淀藩の第2代藩主を務めた人物です。伊勢亀山藩石川家5代にも数えられます。

生涯

万治2年（1659年）に、初代藩主・石川憲之の次男として誕生しました。元服後、中奥小姓として幕府に仕え、狭山藩主・北条氏治の娘を正室に迎えました。その後、従五位下・越前守に叙任されています。

本来の嫡子であった兄やその子（義孝の甥）が相次いで早世したため、宝永2年（1705年）に家督を継ぐこととなりました。その際、甥である石川総慶を養子としています。

宝永3年（1706年）には父の隠居に伴い、正式に家督を相続し、淀藩主となりました。

藩主としての在任中には、宝永の大火で焼失した仙洞御所の復旧作業や警護を幕府から命じられました。また、5代将軍・徳川綱吉の葬儀では、中宮使饗応役を務めた加賀大聖寺新田藩主・前田利昌が、大准后使饗応役であった大和柳本藩主・織田秀親を殺害するという事件が起こりました。この事件の後、前田利昌は石川義孝がお預かりとなり、最終的に淀藩の屋敷で切腹しています。

宝永7年（1710年）、52歳で死去し、家督は養子の総慶が継ぎました。

系譜

父: 石川憲之（初代淀藩主）
母: 梅園実清の娘
正室: 北条氏治の娘
養子: 石川総慶（石川勝之の長男）

石川義孝は、藩主としてだけでなく、幕府の要請に応じた様々な役割を果たした人物でした。特に、将軍葬儀における刃傷事件という異例の事態への対応は、彼の責任感と能力を示すものと言えるでしょう。

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