石狩八幡神社

石狩八幡神社の紹介

石狩八幡神社（いしかりはちまんじんじゃ）は、北海道の石狩市弁天町1に位置する神社であり、旧社格は郷社にあたります。祭神として誉田別命（ほむだわけのみこと）と倉稲魂命（うかのみたまのかみ）を祀っており、地域住民にとって重要な信仰の場です。

歴史の背景

この神社の創建は1858年（安政5年）にさかのぼり、箱館総社八幡宮の神主、菊池大蔵によって末社として勧請されました。最初は石狩川の右岸にあたる八幡町に位置していましたが、1874年（明治7年）に開拓使の官員や町民の協議により、現在の地点に遷座されました。その際、稲荷大神を相殿として祀ることが決定されました。また、移転先にあった石狩弁天社はより西側に移されることとなりましたが、神社の鳥居はそのまま使用され続けました。

神社は1875年（明治8年）に石狩郡の郷社に昇格し、1901年（明治34年）には本殿が新しく建設されました。1915年（大正4年）には神饌幣帛料供進神社にも指定されるなど、地域社会における役割を強化していきました。

1945年（昭和20年）7月15日に、石狩本町地域が空爆を受け、神社の社務所も被害を受けました。しかし、その後も地域の人々の信仰の対象として存続し続けています。

境内の特徴

石狩八幡神社の境内には、歴史的な価値を持つ鳥居があります。これは、もともと石狩弁天社で使用されていたもので、「秋味」という文字が刻印されており、これは北海道内で最も古く残る使用例とされています。1918年（大正7年）にこの鳥居は石狩八幡神社の所有となりました。1920年（大正9年）には、鳥居の方向が変更され、南東へと向けられました。上部は八幡鳥居の形式に改修されています。

境内には、井上弥吉によって奉納された「文武一徳」と「肇域四方」という言葉が刻まれた碑があります。この碑は、もともとは石灯籠の形をしており、1868年（慶応4年 / 明治元年）に奉納されました。しかし、50年の月日を経るうちに散逸し、1919年（大正8年）に改修されて碑として再建立されました。その後、井上は1920年5月に再訪し、神社に金50円と名剣を奉納しています。

参考文献とリンク

石狩八幡神社に関する詳しい情報は、公式サイトや北海道神社庁のページでも確認することができます。当地の歴史に触れながら、石狩八幡神社を訪れることは地域の文化を深く理解する良い機会となるでしょう。

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