石狩港

石狩港（いしかりこう）

石狩港は、北海道石狩市に位置する港湾で、かつては北海道における重要な港の一つとして知られていました。しかし、2000年には地方港湾に分類されることとなり、当時は石狩湾新港と並び称されていました。

概要

この港は、石狩川の河口部分に位置し、特に石狩灯台を中心として半径2,500メートルの海面が港湾区域として指定されています。興味深いことに、河川水域は港湾区域には含まれていません。また、近くにある石狩湾新港とは港湾区域が接していないため、独立した存在であることが分かります。さらに、旧厚田村の地先にかつて港湾区域が接続していたものの、当時の管理者は旧石狩町だけでした。

石狩港の主要な施設には、662メートルにわたって広がる東導流堤があり、それ以外にも石狩川の右岸に突堤が2箇所設けられています。ただし、港湾施設として水域施設や係留施設は存在しないため、その点が特徴的です。

沿革

石狩港は古くから漁業、特にサケ漁で栄えてきました。1953年には入港する船舶数が6,826隻に達し、港は非常に賑わっていました。しかし、河口部の右岸の欠壊状況が悪化し、河口が北に移動、さらに水深が2メートル程度にまで浅くなるなどの問題が発生しました。このため、1973年まで導流堤の整備等が進められましたが、以降の港湾整備事業は行われていません。

1978年には石狩河口橋が開通したため、石狩川を渡るための交通手段として、石狩港より上流の左岸と右岸を結ぶ渡船が運航されていましたが、この橋の開通によって利用者は減少しました。

指定の変遷

石狩港は1953年に地方港湾に指定され、その後1973年には重要港湾に昇格しました。この指定は港湾法施行令の規定に基づいて行われましたが、1973年に行われた港湾修築事業をもって重要港湾としての整備が完了しました。しかし、2000年には港湾法施行令の改定により、石狩港は再び地方港湾へと格下げとなることが決定しました。これにより、石狩港は重要港湾から除外され、以後はさまざまな形で地域に貢献しています。

まとめ

石狩港は、石狩市にとっての歴史的な港であり、特にサケ漁による栄光の歴史があります。現在もその重要性は持続しており、港湾としての役割は地域経済に欠かせない存在となっています。将来的な港湾の発展や、周辺地域との連携が期待されるところです。

もう一度検索