石田直裕

石田直裕（いしだ なおひろ）

日本将棋連盟に所属する将棋棋士、石田直裕は1988年12月5日に北海道名寄市で生まれました。彼は、所司和晴七段の弟子として鍛えられ、現在の棋士番号は289です。地元の小中学校を終えた後、聖学院高等学校に進学し、その後中央大学の理工学部数学科を卒業しました。このように、学業と将棋の両立を見事に果たした彼の背景が、将棋人生における基盤となっています。

将棋のキャリアと昇進

将棋に対する興味は、同級生との対局から始まりました。2001年9月、6級で奨励会に入会しましたが、初めは厳しい戦いが続き、数回にわたって降級の憂き目にあいました。しかし、彼は持ち前の粘り強さで、奨励会での昇格を果たしていきます。18歳のときに二段に昇段し、その後も順調に昇段を果たし、プロ入りへの道をつかみました。

プロとしてのキャリアは2012年にスタートしました。彼は、第51回奨励会三段リーグで好成績を収めてのプロ入りで、2013年度には第26期竜王戦での活躍が注目を集めました。特に、同年の大会では6組ランキング戦において準優勝を果たし、一気に上位クラスへ昇格しました。その後、2014年度には第4期加古川青流戦での勝利があり、一般棋戦初優勝を飾ります。

対局を重ねる中で、彼は2016年の新人王戦や、2017年の銀河戦といった重要な大会でも次々と決勝進出を果たしました。また、2018年度には竜王戦の5組ランキング戦で決勝に進み、さらなる昇格を決めました。プロ入り以降、彼はコンスタントに高成績を残し、棋士としての地位を確立しています。

棋風とプレースタイル

石田直裕の棋風は、居飛車党の一貫で、特に最近では矢倉が多く採用されています。彼は、確実かつ真っstraightな将棋を好むタイプで、特有の戦法として角交換振り飛車破りを得意としています。彼自身は通常、四間飛車を指すことが多く、そのスタイルは多くの将棋ファンに評価されています。

パーソナルライフ

将棋に全力を注ぐ彼ですが、プライベートにおいても趣味を持っています。特に、北海道日本ハムファイターズのファンであり、将棋連盟の野球部「キングス」にも所属しています。家族については、父が自衛官であったことや、奨励会入りから中学校卒業まで地元に留まり、親に支えられながら東京へ通う日々を送っていたことが影響を与えたと言います。

中学時代から数学が得意で、進学も自己推薦で決まるなど、学業でも優れた能力を発揮しています。驚くべきは、北海道出身の奨励会員が棋士となったのが金沢孝史以来13年ぶりで、彼自身のプロ入りは特別な意味を持っています。さらに、奨励会の厳しい競争を乗り越えた経験が、彼の精神力を育んだと言えるでしょう。

エピソードと現在

彼は、NHK杯の記録係としても活動しており、将棋界において多方面での貢献をしています。そして、2021年には新型コロナウイルスに感染したこともありましたが、無事に復帰を果たしました。今日でも更なる成長を目指し、将棋界で活躍し続ける彼の姿には、多くの期待が寄せられています。今後の彼の動向に注目が集まることでしょう。

昇段履歴

• - 2001年09月: 6級 - 奨励会入会
• - 2006年02月: 初段
• - 2006年12月: 二段
• - 2008年07月: 三段 - 奨励会三段リーグ参加
• - 2012年10月: 四段 - プロ入り
• - 2017年08月: 五段
• - 2024年07月: 六段

主な成績

• - 加古川青流戦 優勝: 1回（第4期=2014年度）

彼の将棋人生は、まだまだ続いていきます。

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