石見空港

石見空港について

概要

石見空港（いわみくうこう）は、島根県益田市にあり、1983年に開港した地方管理空港です。愛称は「萩・石見空港」として親しまれており、近隣の萩市の名が冠されています。この空港は、島根県西部および山口県北東部へのアクセスを担い、地域における交通の便を向上させるために設立されました。石見空港は益田市の中心から約4キロメートル離れた位置にあり、空港までのアクセスも良好です。

空港の設立に向けた構想は1973年に始まり、1993年に正式に開港しました。開港以来、全日本空輸（ANA）による東京国際空港便と、夏季に運航される大阪国際空港便が就航しています。特に東京便の利用者数は1997年から2001年の間に10万人以上を記録していましたが、その後は減少傾向にあります。

2014年には、東京便が毎日2便に増便されたことで、利用状況は改善の兆しを見せましたが、新型コロナウイルスの影響で2020年度には史上最低の乗客数を記録しました。現在も利用促進を図るため、運賃補助制度が設けられ、地域企業と連携して利用者の増加に努めています。

沿革

• - 1973年3月：空港設置構想発表。
• - 1987年12月：飛行場設置許可取得。
• - 1993年7月2日：開港。
• - 1997年7月1日：東京便が2便に増便。
• - 2014年3月30日：東京便が再び2便に増便。
• - 2020年度：新型コロナウイルスの影響で利用者数が減少。

ターミナルビル

石見空港のターミナルビルは、第三セクターの石見空港ターミナルビル株式会社が運営しており、特徴的なのは空港内でミツバチを養蜂していることです。この収穫されたハチミツは「空港はちみつ」として販売され、多くの観光客に親しまれています。

ターミナルビルは3階建てで、1階にはANAカウンターやレンタカーカウンター、到着ロビーなどが整備されています。2階には搭乗待合室や出発ロビー、エアポートショップがあり、観光客が快適に過ごせる環境が整っています。3階には展望デッキもあり、飛行機の離着陸を間近に見ることができます。

アクセス

空港へのアクセスは、主に空港連絡バスと乗合タクシーが利用されており、益田市内からの便が充実しています。また、道路網も整備されており、駐車場も298台収容できる無料駐車場があります。

地域イベント

石見空港では地域の文化を反映したイベントも定期的に行われています。毎月第2・第4土曜日には石見神楽のパフォーマンスが行われ、飛行機到着時に搭乗客を出迎えています。さらに、2022年には柴犬が出迎えるイベントも企画され、地域の魅力を発信する機会となっています。

空港を利用することで、観光地とのアクセスも容易になり、益田市周辺の観光事業の発展にも貢献しています。今後の発展が期待される石見空港は、地域の重要な交通拠点としての役割を果たし続けることでしょう。

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