石黒彰

石黒彰：多彩な才能を持つキーボーディストの軌跡

石黒彰氏は、1960年生まれの日本のキーボーディスト、作曲家、編曲家です。幼少期からピアノに親しみ、中学生時代にはポール・マッカートニーに衝撃を受け、プロミュージシャンを志すようになりました。高校時代はハードロックやプログレッシブ・ロックに傾倒し、キース・エマーソンへの憧れから国立音楽大学作曲科に進学。大学卒業後は、ジャズやフュージョンにも造詣を深めました。

大学卒業後は、様々な経験を経て、鳥山雄司バンドでプロデビュー。以降、郷ひろみ、Topaz、西村由紀江など、数多くの著名なミュージシャンとの共演を重ね、セッション、ツアー、レコーディングなど多岐にわたる活動に参加しています。

特に1992年から1994年にかけては、レクター・H伯爵名義で聖飢魔IIに准構成員として参加。同バンドの楽曲「緑色の雨」や「G・G・G」ではヴァイオリン演奏も披露するなど、その音楽性と演奏技術の高さを広く知らしめました。聖飢魔II脱退後も、メンバーとの交流は続き、ソロアルバムやツアーなどで共演を重ねています。

石黒氏は自身のバンド『石黒彰STONE LOGIC』（後に『石黒彰STONE HEAD』に改名）を結成し活動する一方、和田アキラ、永井敏己、菅沼孝三とのバンド『W.I.N.S』での活動や、神保彰、菅沼孝三のドラム教則ビデオへの参加など、多様なプロジェクトにも積極的に関わってきました。ソロアルバムを発表していないものの、これらの作品を通してその音楽性は広く知られています。

近年では、ソウル・ファンクバンド『James Brown Tribute』への参加や、同世代のミュージシャンと結成した『BIG50』での活動、そしてアニメ音楽への進出など、活動の幅をさらに広げています。『鋼の錬金術師』のキャラクターソングや『NARUTO -ナルト-』のラジオ番組テーマソング、神谷明のソロシングル制作など、アニメ作品にも深く関わっています。

石黒氏の演奏技術はキーボードにとどまりません。ヴァイオリンやフルートも演奏できるマルチプレイヤーであり、2001年には高校時代からの憧れであったキース・エマーソンのバックバンドを務めるという夢を実現しました。コルグ社からはコルグ・Mシリーズ用のプログラム・コンビネーションカード「AKIRA」も制作しています。

自身のスタイルを「雑食性で凝り性」と表現する石黒氏。幅広い音楽性を背景に、ルーツを踏まえつつ常に新しい音楽を探求し続ける、真のプロフェッショナルと言えるでしょう。彼の今後の活躍にも期待が高まります。

ディスコグラフィ（抜粋）

W.I.N.S
W.I.N.S (1995年)
A Sound Lump (2008年)
RX
CHEMICAL REACTION (1991年)
Rare 'Xtra (1994年)

外部リンク

Akira Ishiguro Official Web Site
石黒彰 (@akiraishiguro) - X（旧Twitter）
* 石黒彰 (akira.ishiguro.3) - Facebook

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