破滅に向かって

破滅に向かって

『破滅に向かって』は、日本のロックバンドXが1992年の1月5日から1月7日の間に東京ドームで行った3日間にわたるライブ公演で、通称『東京ドーム3Days』とも呼ばれています。このイベントは、日本人アーティストとして初めて東京ドームで連続して公演が行われたものであり、多くのファンにとって特別な意味を持っています。

公演の概要

この3日間の公演は、特に印象深い出来事が多数ありました。その中でも1月7日に行われたライブは、メンバーのTAIJIにとっての最後のステージであり、X名義で実施された最後のライブでもありました。この公演終了後、バンドは1993年8月にリリースされる「ART OF LIFE」の発売まで活動を休止し、その間にライブの予定はありませんでした。その後、1993年12月末に「日本直撃カウントダウンX JAPAN Returns」のライブが行われるまで、約2年間にわたり再びライブが実施されることはありませんでした。

X JAPANが復活した後、2008年には同じく東京ドームで『破滅に向かって』というタイトルの公演が行われ、当時のファンにとっては感慨深い再演となりました。

セットリストの特徴

この公演のそれぞれの日には、独自のセットリストが用意されており、特に2日目には「昔ながらのX」としてインディーズ時代の楽曲が多く演奏されました。メジャーデビュー後にリメイクされた楽曲以外では、これが最後の演奏となったものも多く、ファンにとっては貴重な体験となっています。

3日目の公演には映像作品『VISUAL SHOCK Vol. 4 破滅に向かって』やCD『破滅に向かって (CD EDITION) 1992.1.7 TOKYO DOME LIVE』がリリースされており、その中には印象的なパフォーマンスが収められていますが、「ROSE OF PAIN」や「Say Anything」といった楽曲は収録されていませんでした。

1日目と2日目に関しても撮影が行われましたが、長らく正式なリリースはなされていません。3日目の1曲目、Silent Jealousyの演奏は、その日のスタートを印象づけるために特別なアレンジが施され、PATAが提案した方法で、ピアノのイントロを省略してハイハットのカウントから始める演出が話題を呼びました。

各日のセトリ

1日目 (1992年1月5日)

• - PROLOGUE (〜WORLD ANTHEM) (S.E.)
• - BLUE BLOOD
• - Miscast
• - Sadistic Desire
• - Desperate Angel
• - XCLAMATION
• - Stab Me In The Back
• - WEEK END
• - Drum Solo
• - HIDEの部屋
• - PATA's Nap
• - Voiceless Screaming
• - Piano Solo
• - 紅
• - CELEBRATION
• - オルガスム
• - アンコール1
• - ENDLESS RAIN
• - Silent Jealousy
• - アンコール2
• - 20th CENTURY BOY（大魔神五人組）
• - Joker
• - X
• - Epilogue (S.E. Say Anything, Let it Be)

2日目 (1992年1月6日)

• - DEAR LOSER (S.E.)
• - VANISHING LOVE
• - Sadistic Desire
• - PHANTOM OF GUILT
• - EASY FIGHT RAMBLING
• - Standing Sex
• - WEEK END
• - Drum Solo
• - HIDEの部屋
• - Piano Solo
• - UNFINISHED
• - 紅
• - I'LL KILL YOU
• - Joker
• - オルガスム～Born To Be Wild（Steppenwolf cover）～オルガスム
• - アンコール1
• - Say Anything
• - Silent Jealousy
• - アンコール2
• - 20th CENTURY BOY
• - X
• - Epilogue (S.E. ENDLESS RAIN, Let it Be)

3日目 (1992年1月7日)

• - PROLOGUE (〜WORLD ANTHEM) (S.E.)
• - Silent Jealousy
• - Sadistic Desire
• - Desperate Angel
• - Standing Sex
• - WEEK END
• - Drum Solo
• - HIDEの部屋
• - Voiceless Screaming
• - Piano Solo
• - Es Durのピアノ線
• - UNFINISHED
• - ROSE OF PAIN
• - CELEBRATION
• - オルガスム
• - アンコール1
• - Say Anything
• - 紅
• - アンコール2
• - Joker
• - X
• - アンコール3
• - ENDLESS RAIN
• - Say Anything (S.E.)
• - ENDLESS RAIN (S.E.)

総括

『破滅に向かって』は、Xにとって特別な意味を持つ公演であり、その後の活動にも少なからぬ影響を与えました。音楽性やパフォーマンスにおいても、バンドの歴史に残る重要なイベントといえるでしょう。本公演から派生するコンテンツも多く、ファンの間で語り継がれています。

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