硝子坂

硝子坂（ガラス坂）について

「硝子坂」は、1977年に島武実が作詞し、宇崎竜童が作曲した楽曲であり、木之内みどりのアルバムのタイトル曲として発表されました。特に、高田みづえのデビューシングルとして知られるこの曲は、同年の3月25日にリリースされました。木之内と高田のバージョンは、アレンジにおいて大きく異なっており、それぞれ独自の魅力を持っています。

高田みづえのシングル

高田みづえが歌う「硝子坂」は、発売後1か月半でオリコンのトップ10入りを果たし、シングルの売上はなんと31万枚を超えました。この曲は、彼女にとって「私はピアノ」に次ぐ2番目のヒット作として多くの人々に愛されました。その後、1985年6月に高田は芸能活動を一時停止しましたが、2015年8月にはNHKの『思い出のメロディー』に出演し、30年ぶりに「硝子坂」と「私はピアノ」を披露しました。これはファンにとって大きなサプライズとなりました。

シングルの詳細

「硝子坂」の収録内容についても触れておきましょう。このシングルには、以下の2曲が収められています：

• - 硝子坂（3分57秒）

作詞：島武実、作曲：宇崎竜童、編曲：馬飼野康二

• - DÔMO DÔMO（3分4秒）

作詞：みうらよしこ、作曲：加藤和彦、編曲：馬飼野俊一

特に「DÔMO DÔMO」は、当時の三浦徳子が初めて手掛けた楽曲としても注目されています。

同年のカバーおよび競作

1977年には、高田みづえと木之内みどりの他にも、由紀さおりと荒木由美子といったアーティストが、この楽曲をカバーまたは競作しています。由紀さおりは19977年8月に『う・ふ・ふ／由紀さおり 宇崎竜童を歌う』というアルバムに収録しており、荒木由美子も同年の10月にリリースした『ヴァージン・ロード／渚でクロス』の中でこの曲を取り上げています。

後年のカバー

「硝子坂」は、時が経つにつれて様々なアーティストによってカバーされています。長山洋子は1995年にシングル「私が生まれて育ったところ」のカップリングとして演歌調にアレンジを施して歌っています。また、神園さやかは2005年に発表したアルバム『18才〜旅立ち〜』で、高田版を再現したアレンジでカバーしました。さらに、日髙のり子は2023年リリースのコンピレーション・アルバム『声優Neo歌謡曲 Vol.1』でこの楽曲を歌唱しています。

作曲者の活動

作曲者である宇崎竜童自身も、1994年にリリースしたセルフカバー・アルバム『しなやかにしたたかに〜女たちへ2』の中で「硝子坂」をカバーし、自らの解釈を加えた別の魅力を引き出しています。

このように、「硝子坂」はリリースから数十年が経った今もなお、多くのアーティストによって新たな解釈やスタイルで愛され続けています。

もう一度検索