祇園東

祇園東（ぎおんひがし）は、京都市東山区の花見小路通四条上ル東側に位置する、風情ある花街です。その歴史は江戸時代初期に遡り、八坂神社の門前で営業されていた水茶屋が起源とされています。これらの水茶屋が発展し、後に花街として公認されるに至りました。

花街として公認される際、祇園東を象徴する紋章が作られました。この紋章は団子をモチーフにしたもので、現在も祇園甲部と祇園東の紋章として共通で使用されています。江戸時代末期には、お茶屋が500軒、芸妓、舞妓、そして遊女を合わせて1000人以上がいたとされ、多くの文人や政治家らに愛され、大いに繁栄しました。

明治14年（1881年）には、祇園甲部から分離独立を果たしました。独立当初は『祇園乙部』と称していましたが、戦後に現在の『祇園東』へと名称を改め、今日に至ります。

祇園東の一帯は、かつて膳所藩の屋敷があった場所であることから、地元では親しみを込めて『膳所裏』と呼ばれていました。しかし近年、芸妓の数が減少し、後継者不足が深刻な問題となっています。

毎年秋になると、祇園東では「祇園をどり」が開催されます。この舞台では、芸妓や舞妓たちが日頃の稽古の成果を披露し、観客を魅了します。舞踊の流派は、篠塚流、井上流を経て、現在は藤間流が採用されています。

かつては温習会や練り物といった行事も催されていましたが、残念ながら現在は廃絶しています。現在行われている主な行事は以下の通りです。

始業式
節分
五花街合同公演
祇園祭
八朔
祇園をどり
顔見世総見
事始め

関連情報として、祇園東と深い関わりのある祇園甲部についても知っておくと、より理解が深まります。

より詳細な情報や最新の情報については、祇園東歌舞会の公式ホームページをご覧ください。

祇園東歌舞会公式ホームページ

もう一度検索