祐天寺

祐天寺は、東京都目黒区中目黒五丁目にある浄土宗の寺院です。明顕山という山号をもち、祐天上人像（本堂安置）と阿弥陀如来坐像（寄木造、阿弥陀堂安置）を本尊としています。

歴史

祐天寺は、享保3年（1718年）に増上寺36世住持であった祐天の弟子、祐海によって創建されました。祐天が常念仏を行える廟所を探していたものの、間もなく亡くなったため、祐海の尽力により、祐天が希望していた目黒の地に廟所が建立されることとなりました。善久院を購入し再興、常念仏堂を建立し、享保8年（1723年）に祐天寺の寺号が正式に許可されました。祐天を開山とし、祐海は第2世となりました。

境内

祐天寺の境内には、以下のような堂宇や施設があります。

本堂: 祐天上人像が安置されています。
阿弥陀堂: 阿弥陀如来像が安置されています。
仁王門: 金剛力士（仁王）像と持国天・増長天像が安置されています。
地蔵堂: 地蔵菩薩像が安置されています。
墓地: 境内には二カ所に分かれて墓地があり、多くの著名人が眠っています。

墓所

祐天寺には、以下のような著名人の墓所があります。

柳原愛子（大正天皇の生母）
伯爵柳原前光
生実藩主森川氏
長州藩主毛利家室の墓
土佐藩主山内家室の墓
寺村道成（日野春草）
松岡辰方
渋沢喜作（成一郎）
渋沢作太郎
歌橋
堤功長
岡千仭
水野幸吉 - 外交官
森要蔵
森寅雄

文化財

祐天寺には、多くの文化財が所蔵されています。

国の登録有形文化財

本堂
書院
地蔵堂
地蔵堂門
表門
水屋
鐘楼

東京都指定有形文化財

旧崇源院霊屋宮殿
木造祐天上人坐像

東京都指定文化財旧跡

祐天上人墓

区指定有形文化財

仁王門
阿弥陀堂
絹本著色阿弥陀三尊来迎図
絹本著色当麻曼荼羅図・祐天上人像
絹本著色阿弥陀如来像（裏面　飛天散華図）
木造祐海上人坐像

交通アクセス

祐天寺へは、東急東横線祐天寺駅から徒歩5分です。

祐天寺は、歴史と文化に彩られた、静かで心落ち着く場所です。ぜひ一度、足を運んでみてください。

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