神内靖

神内靖（かみうち やすし）

1983年8月12日生まれ、京都府綾部市出身の元プロ野球選手。左投左打の投手として、福岡ダイエーホークス（現：福岡ソフトバンクホークス）と横浜DeNAベイスターズで活躍しました。

プロ入り前

延岡学園高等学校時代には、第82回全国高等学校野球選手権大会に出場。初戦で東海大浦安高校と対戦し、敗れています。当時から、同じ宮崎県出身の寺原隼人と並び称される好投手として知られていました。2001年のドラフト会議で、福岡ダイエーホークスから4巡目で指名され入団。

福岡ダイエー/ソフトバンク時代

プロ入り後、寺原が早期に活躍を見せる一方で、神内は制球難に苦しみ、ウエスタン・リーグでもなかなか結果を残せずにいました。しかし、2004年7月25日の対ロッテ戦でプロ初先発を果たすと、7回無失点と好投。この年12試合に登板しました。

2005年には、左の中継ぎとして一軍に定着。46試合に登板し、防御率3.26、17ホールドと好成績を挙げました。2006年には、肉体改造によって球速が大幅にアップ。同年5月18日の対巨人戦でプロ初先発勝利を記録するなど、自己最多の6勝を挙げました。しかし、度重なる連投から肘を痛め、2008年には左肘内側側副じん帯の手術を受けています。

2009年4月5日の対オリックス戦で約2年ぶりに一軍登板し、勝利投手となりました。2010年には、自身の不甲斐なさに怒り、グラブを投げつけベンチを蹴る行為があり、球団から厳重注意を受けました。2011年は一軍登板が2試合に終わり、防御率16.20と自己最低の成績でした。

2012年は開幕一軍入りを果たしたものの、結果を残せず降格。再昇格後は安定した成績を残し、4ホールドを記録しましたが、シーズン終盤に調子を落とし、再び降格となりました。

DeNA時代

2012年11月、トレードで横浜DeNAベイスターズへ移籍。2013年は中継ぎとして一軍に帯同しましたが、6月3日の対日本ハム戦で3年ぶりに先発登板したものの、敗戦投手となり、その後は一軍での登板機会に恵まれませんでした。2014年10月3日に戦力外通告を受け、自由契約となりました。

引退後

2015年からは、福岡市内の小中学生を対象とした野球教室を開催しています。

選手としての特徴

威力のある直球と、縦に割れるカーブ、「魔球」と称されるチェンジアップが持ち味の左腕投手です。スライダーも投げていました。

年度別投手成績

（年度別投手成績は省略）

記録

初登板・初先発：2004年7月25日、対千葉ロッテマリーンズ
初奪三振：同上、堀幸一から
初ホールド：2005年3月30日、対東北楽天ゴールデンイーグルス
初勝利：2005年4月2日、対千葉ロッテマリーンズ
初先発勝利：2006年5月18日、対読売ジャイアンツ

背番号

38 （2002年 - 2014年）

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