神奈川県立川崎高等学校

神奈川県立川崎高等学校

神奈川県立川崎高等学校は、川崎市川崎区に位置する公立の単位制高等学校です。この学校は、旧神奈川県立川崎高等学校と旧神奈川県立川崎南高等学校の再編によって2004年に設立されました。両校の歴史と伝統を受け継ぎつつ、新しい教育システムを導入し、多様な生徒のニーズに応える教育を提供しています。

概要

旧神奈川県立川崎高等学校

1926年に神奈川県立川崎中学校として創立されました。川崎市で初の旧制中学校であり、戦前から戦後にかけて川崎地区を代表する進学校でした。しかし、1969年の学園紛争以降、制服や定期試験の廃止などが影響し、進学率が低迷しました。全日制と定時制の普通科を設置していました。

旧神奈川県立川崎南高等学校

1979年に神奈川県の高校百校新設計画に基づいて設立された全日制普通科高校でした。チアリーディング部は、全国大会で3位入賞を果たすなどの実績を残しました。

現神奈川県立川崎高等学校

1999年の県立高校改革推進計画に基づき、旧川崎高校と旧川崎南高校を再編し、2004年に単位制普通科のフレキシブルスクールとして開校しました。全日制と定時制を一体化させた全国初の学習システムが特徴です。これにより、生徒は自分のペースで学習を進めることが可能となり、多様な学習ニーズに対応しています。

沿革

旧県立川崎高校

1923年：川崎市会に県立中学校設置の意見書が提出
1927年：神奈川県立川崎中学校として設立認可。川崎市初の旧制中学校となる。
1948年：学制改革により神奈川県立川崎高等学校に改称、併設中学校を設置
1949年：全日制課程、定時制課程を併設
1969年：制服、定期試験を廃止
1970年：学内紛争により機動隊が出動
1999年：定時制課程に3修制を導入

旧県立川崎南高校

1979年：神奈川県立川崎南高等学校として開校
1982年：第1回卒業式を挙行

現県立川崎高校

2004年：旧県立川崎高校と旧県立川崎南高校を再編し、フレキシブルスクールとして開校
2005年：新校舎完成、新校歌制定
2008年：県立横浜修悠館高校と定通併修を開始
2014年：新校開校10周年記念式典挙行。

特色

全日制と定時制合同の入学式
単位制による多様な学習機会（インターンシップ、技能審査学、短期集中講座など）
提携機関（専修大学、神奈川大学、岩谷学園など）との連携による講座の実施
全日制と定時制の生徒が共に学ぶ授業時間の設定
部活動における両課程の生徒の交流
神奈川県立横浜修悠館高等学校との定通併修
標準服の着用とシンボルマークバッジの配付
生徒ID証の携行義務
3年間変わらない担任制とチューター制度

交通

JR南武線 川崎新町駅 徒歩約3分（通用門から）
川崎鶴見臨港バス 二の辻バス停 徒歩約3分（正門から）
京急本線 八丁畷駅 徒歩約10分（正門から）

学園祭

柏葉祭（旧県立川崎高校）
文化祭
輝葉祭（現県立川崎高校）

著名な出身者

旧制川崎中学校

栗本正 - 声楽家

旧県立川崎高校

安藤昇 - 元安藤組、俳優
鈴木義司 - 漫画家
柴田秀一 - 元TBSアナウンサー
青柳秀侑 - 元文化放送アナウンサー、映画評論家
島田雅彦 - 小説家
玉置宏 - 司会者
中島義道 - 哲学者
佐藤征一郎 - 声楽家
三浦淳 - 元川崎市副市長
田代賢 - 元NHKアナウンサー
小嵐九八郎 - 小説家
数見肇 - 空手家
藤原誠 - 歌手
奈良節雄 - バスケットボール選手
長沢琴枝 - フィギュアスケート選手
鴨志田正樹 - アメリカンフットボール選手
西岡文彦 - 版画家
和田優子 - 美容研究家

旧県立川崎南高校

柏倉隆史 (toe) - ミュージシャン
松本肇 - 教育評論家
小森純 - モデル
上野高広 - ドリフトドライバー

現県立川崎高校

酒井健太 - アルコ&ピース（お笑いコンビ）
宮城舞 - モデル
齋藤美波 - モデル

関連情報

神奈川県高等学校一覧
旧制中学校
旧制中等教育学校の一覧 (神奈川県))
県立高校改革推進計画

外部リンク

神奈川県立川崎高等学校
神奈川県立川崎高等学校同窓会『柏葉会』
神奈川県立川崎南高等学校同窓会
新しい高校の紹介
* フレキシブル定時制という選択 (PDF)

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