神奈川県立逗子高等学校

神奈川県立逗子高等学校：その歴史と足跡

神奈川県立逗子高等学校は、かつて神奈川県逗子市池子に位置していた県立高等学校です。逗子高校は、地域社会に貢献できる人材育成を目指し、生徒の自主性、責任感、努力を重んじる教育を実践していました。ここでは、逗子高校の沿革、特色ある部活動、そして著名な卒業生についてご紹介します。

沿革

逗子高校は、1922年（大正11年）に逗子町立逗子実科高等女学校としてその歴史をスタートさせました。その後、時代の変遷とともに名称や管轄が変わり、1943年には横須賀市立逗子高等女学校、1946年には横須賀市立第三高等女学校と改称されました。

戦後の学制改革により、1948年に新制高等学校として男女共学化され、横須賀市立第三高等学校となりました。1950年には逗子町の分離独立に伴い逗子町立逗子高等学校となり、1954年の市制施行を経て逗子市立逗子高等学校となりました。

1955年には現在の池子に移転し、同年県立移管により神奈川県立逗子高等学校と改称。2020年度には神奈川県立逗葉高等学校との統合により入学生の募集を停止し、2023年3月31日をもって完校（廃校）となりました。同年4月1日には統合校である神奈川県立逗子葉山高等学校が開校し、卒業生への対応は新高校に引き継がれています。

教育目標

逗子高校の教育目標は「自主・責任・努力」です。この目標は、生徒たちが自ら考え、行動し、その結果に責任を持ち、目標達成のために努力を惜しまない姿勢を育むことを目指していました。

アクセス

逗子高校は、京急逗子線神武寺駅から徒歩12分の場所に位置していました。また、京浜急行バスの『逗31』または『逗32』系統を利用し、旧逗子高校前で下車することでもアクセス可能でした。

部活動

逗子高校は、運動部と文化部ともに活発な活動を展開していました。

運動部には、空手道部、柔道部、剣道部、サッカー部、硬式野球部、バレーボール部、バドミントン部、バスケットボール部、陸上競技部、体操競技部、硬式テニス部、ソフトテニス部、水泳部、卓球部、ワンダーフォーゲル部（休部中）がありました。中でも、空手道部、バスケットボール部、陸上競技部、体操競技部、吹奏楽部は関東大会に出場経験があり、空手道部と陸上競技部はインターハイにも出場しています。

文化部には、美術部、演劇部、吹奏楽部、フォークソング部、茶道部、華道部、Z-SELEC、合唱部、写真部がありました。Z-SELECは、地域貢献活動で県知事や県教育委員長から表彰されるなど、その活動が評価されていました。

著名な出身者

逗子高校は、多岐にわたる分野で活躍する人材を輩出しています。

網倉一也（作詞家・作曲家）
高橋美由紀（漫画家）
石渡治（漫画家）
鴨宮諒（作曲家・編曲家）
岡村みどり（作曲家・編曲家）
よしもとよしとも（漫画家）
南ひろこ（漫画家）
いとうあいこ（元女優・元タレント）
東愛美（モデル）
菅原あさひ（タレント）

まとめ

神奈川県立逗子高等学校は、長年にわたり地域に根ざした教育を提供し、多くの卒業生を社会に送り出してきました。2023年に逗葉高校との統合によりその歴史に幕を閉じましたが、逗子高校の精神は、新たに開校した逗子葉山高等学校に引き継がれ、今後も地域社会に貢献する人材を育成し続けることでしょう。

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