神奈川県道304号腰越大船線

神奈川県道304号腰越大船線

神奈川県道304号腰越大船線は、神奈川県鎌倉市の腰越橋交差点から小袋谷の神奈川県道301号大船停車場線へと至る、全長約5kmの県道です。地域住民にとっては重要な生活道路であり、観光客にとっても、鎌倉の多様な表情に触れることのできるルートとなっています。

概要

1960年（昭和35年）に神奈川県によって認定されたこの県道は、国道134号と接続する腰越橋交差点を起点とし、湘南モノレール江の島線と神戸川、旧江ノ島道に沿って進みます。西鎌倉駅付近の赤羽交差点では旧京急自動車専用道と交差。青蓮寺付近で旧江ノ島道と分かれ、手広交差点で神奈川県道32号藤沢鎌倉線と交差した後は、柏尾川と並行して終点へと向かいます。

柏尾川沿いの区間は、三菱の工場や鎌倉車両センターをはじめとする工場や企業が立ち並ぶエリアです。湘南モノレール江の島線富士見町駅付近で旧京浜急行自動車専用道（現在の市道西鎌倉大船線）と合流し、跨線橋で県道302号線、小袋谷川、横須賀線を越え、県道301号線に接続します。

歴史

青蓮寺付近は、かつては細い山道（旧江ノ島道）しかありませんでしたが、県道開通に先立ち、1957年（昭和32年）に切通しが建設されました。この工事には陸上自衛隊の施設科中隊が動員されるほどの大規模なもので、完成により乗用車の通行が可能となり、周辺地域の交通の便が飛躍的に向上しました。この道路の開通は、腰越地域、特に西鎌倉住宅地の宅地化を大きく後押しする原動力となりました。

路線状況と通過自治体

県道304号は鎌倉市内のみを通過します。

主要な交差点・接続道路

腰越橋交差点（起点）：国道134号
神戸橋交差点：江ノ島電鉄線（併用軌道）
赤羽交差点：市道西鎌倉大船線（旧京浜急行自動車専用道）、湘南モノレール江の島線
手広交差点：神奈川県道32号藤沢鎌倉線
山崎跨線橋南交差点：神奈川県道302号小袋谷藤沢線
鎌倉武道館東側交差点：神奈川県道302号小袋谷藤沢線
台二丁目交差点：市道西鎌倉大船線（旧京浜急行自動車専用道）、湘南モノレール江の島線
小袋谷跨線橋：神奈川県道302号小袋谷藤沢線（立体交差）、小袋谷川、JR横須賀線
大船三丁目交差点（終点）：神奈川県道301号大船停車場線

沿線の主な施設

腰越駅
腰越中学校
西鎌倉駅
鎌倉市立西鎌倉小学校
手広中学校
神戸製鋼所

まとめ

神奈川県道304号腰越大船線は、鎌倉の歴史と自然、そして人々の生活を結ぶ重要な道です。この道を辿ることで、鎌倉の多様な魅力を発見できるでしょう。

参考文献

山本節子著『西武王国鎌倉』 三一書房 1997年 ISBN 4380972216

関連項目

* 神奈川県の県道一覧

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