小袋谷

神奈川県鎌倉市小袋谷の概要

小袋谷（こぶくろや）は、神奈川県鎌倉市に位置する地名です。古くは鎌倉郡小袋谷村と呼ばれていました。現在の行政地名は、小袋谷一丁目と小袋谷二丁目、そして大字小袋谷となっています。住居表示は一丁目と二丁目では実施済みですが、大字小袋谷は未実施区域です。

地理

小袋谷は鎌倉市大船地域に属しており、大船と台の間に位置する細長い地域です。南北に約1km、東西に約150mと、細長い形状をしています。地名に「谷」と付いていますが、現在の地形は平坦な部分が大部分を占めています。北側は神奈川県道301号大船停車場線を境に大船と、南側は柏尾川の支流である小袋谷川を境に台と接しています。地域内には、大船駅と北鎌倉駅が徒歩圏内にあり、地域の中央部では江ノ電バスが利用されています。

歴史

小袋谷は、古くは「巨福呂谷」とも呼ばれていました。史料における初出は1501年の「雲頂庵文書」で、「巨福礼谷」の田地が雲頂庵に寄進されたとの記録が残っています。また、南方にある建長寺の山号である「巨福山」や、かつての「巨福呂坂」とも関連があると考えられています。戦国時代には、北条幻庵が東郡小袋谷の名義で知行していた記録があります。江戸時代には、旗本の松前氏が幕末の一時期を除き、この地を治めていました。

隣接する台村とは、村境を流れる小袋谷川からの用水をめぐり、たびたび水争論が起こっていた歴史もあります。また、付近の光照寺には、「小袋谷村に隠れキリシタンの集落があった」との伝承が残っていますが、詳細は不明です。

世帯数と人口

2023年9月1日現在の鎌倉市発表によると、小袋谷の世帯数と人口は以下の通りです。

世帯数：データなし
人口：データなし

国勢調査による人口と世帯数の推移は、以下の通りです。

人口の変遷：データなし
世帯数の変遷：データなし

学区

小袋谷の学区は以下の通りです（2017年7月時点）。

小学校：鎌倉市立小坂小学校
中学校：データなし

事業所

2021年の経済センサス調査によると、小袋谷の事業所数と従業員数は以下の通りです。

事業所数：データなし
従業員数：データなし

経済センサスによる事業所数と従業員数の推移は以下の通りです。

事業所数の変遷：データなし
従業員数の変遷：データなし

交通

小袋谷地域内には、横須賀線と湘南モノレールが敷設されていますが、駅は存在しません。かつては、横須賀線から鎌倉車両センター深沢地区（旧大船工場）への引き込み線が分岐していました。

道路

神奈川県道21号横浜鎌倉線（鎌倉街道）
神奈川県道301号大船停車場線
神奈川県道302号小袋谷藤沢線
京浜急行線（旧有料道路、現在は鎌倉市道）
旧江ノ島道（一部寸断）

バス

江ノ島電鉄・江ノ電バス藤沢・江ノ電バス横浜
手広営業所・鎌倉営業所
京浜急行バス・湘南京急バス
鎌倉営業所

小袋谷交差点

小袋谷は、古くから交通の要衝として知られており、江戸時代には戸塚宿から鎌倉へ向かう鎌倉街道（現在の県道21号線）と、藤沢宿から鎌倉へ向かう「鎌倉山之内往還」（現在の県道302号線）が合流し、さらに江ノ島へ向かう江ノ島道も分岐していました。県道21号線と302号線が合流するT字路型の交差点は、交通の要所となっています。特に、この交差点の鎌倉側は道幅が狭く、踏切の存在も相まって、慢性的な渋滞が問題となっています。

施設

教育施設

鎌倉市立小坂小学校

神社仏閣

成福寺
厳島神社

その他

日本郵便
郵便番号：247-0055（集配局：大船郵便局）

関連項目

* 小袋谷川

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