神戸市バス中央営業所

神戸市バス中央営業所：神戸の街を支える拠点

神戸市バス中央営業所は、兵庫県神戸市中央区小野浜町に位置する、神戸市バスを代表する営業所の1つです。第五突堤バス停が最寄りのバス停で、配置車両には「中」の営業所記号が表示されています。中央区内を走る路線を中心に担当し、神戸市の公共交通網を支える重要な役割を担っています。

中央営業所の歴史

1993年、布引営業所の廃止に伴い、中央営業所が開設されました。その後、2001年には神戸北町操車場を設置、北部地域への路線網拡大を図りました。近年では、2022年から2024年にかけて三宮エリアでの運賃実証実験「三宮・エリア110」を実施し、2024年からは「三宮・エリア120」へと改定されました。環境への取り組みとして、2023年には水素バスを導入し、7系統と129系統の一部便で運用を開始しています。

神戸北町操車場：中央営業所の連携拠点

神戸市北区大原にある神戸北町操車場は、事実上中央営業所出張所として機能しています。2001年12月、64系統の回転地として使われていた神戸北町詰所を格上げする形で設立されました。給油施設を備えていないため、谷上駅付近のガソリンスタンドで給油を行っています。29系統、62系統、64系統、111系統を担当しています。

主要路線の詳細

2系統: JR六甲道駅と三宮エリアを結ぶ主要路線です。灘区のJR六甲道駅、阪急六甲駅から、五毛、青谷、熊内といった山麓地域を経由し、三宮センター街東口、三宮神社へと至ります。利用客数が多く、神戸市バス路線の中で最も利用者数・運行本数が多い路線として知られています。2009年までは全便ツーステップバスでしたが、現在は全便ノンステップバスで運行されています。JR六甲道駅への乗り入れは、平日日中8本のみとなっています。新神戸駅を経由する便はありませんが、近隣の停留所に停車します。また、毎月8日の霊法会には臨時便が運行されます。

7系統: 市民福祉交流センター前と神戸駅を結ぶ路線です。中央区から兵庫区を経由する路線で、山麓の住宅地を通るため利用客が多いです。2018年4月2日から2022年1月3日までは神戸交通振興との共同運行でしたが、現在は神戸市バス単独運行となっています。2023年4月からは水素バスが導入され、一部便で運用されています。

18系統: 灘区のJR六甲道駅から摩耶ケーブル下を経由し、三宮駅を結ぶ路線です。2系統の補完路線としての役割も持ち、摩耶ケーブル駅や新神戸駅へのアクセスを提供しています。春の桜のトンネルは観光スポットとして知られています。三宮駅では、始発停留所と終着停留所が異なります。2023年以降、三宮駅ターミナル前発着で地下鉄三宮駅前を始終着としています。

29系統: 三宮駅と摩耶埠頭を結ぶ循環路線です。HAT神戸地域を経由し、朝夕のラッシュ輸送に特化しています。摩耶大橋を経由し、港湾部と住宅地の利便性を高めています。

62系統: 谷上駅と神戸北町を結ぶ路線です。北神急行の開業(1988年)に合わせて運行開始されましたが、1995年頃に運行休止、2020年に復活しました。朝の時間帯は急行64系統と同じルートを通ります。

64系統: 神戸北町と三宮駅を結ぶ急行路線です。新神戸トンネルを経由し、三宮駅と神戸北町地域の利便性を高めています。2000年からはロングバス、2010年からはラッシュ型ノンステップバスが導入されています。

101系統: 三宮駅とHAT神戸を結ぶ循環路線です。左回り、右回りでルートが異なり、HAT神戸エリアと三宮駅周辺の利便性を高めています。

111系統: 箕谷駅と衝原を結ぶ路線です。北区の箕谷駅と山田地区を結ぶ生活路線です。2020年6月から一部便が谷上駅まで延伸されました。

129系統: 三宮駅前と新港町を結ぶ神姫バスとの共同運行路線です。水素バスが導入されています。

201系統: 実験運行路線として2024年10月1日から12月27日まで運行されました。中央区役所や大丸へのアクセスを考慮したダイヤ設定が特徴です。

その他

中央営業所では、過去に運行されていた路線（旧6系統、11系統、25系統、26系統、39系統、40系統、66系統、100系統、158系統など）や、2019年から2020年にかけて運行されていた六甲・摩耶急行バスについても、その歴史を記録として残しています。

中央営業所は様々な路線を運行し、神戸市の発展に貢献し続けています。今後も、利用者のニーズに応えながら、安全で快適な公共交通サービスを提供していくことが期待されています。

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