神戸市会

神戸市会について

神戸市会（こうべしかい）は、兵庫県の県庁所在地である神戸市における議会機関です。本市会は、1889年（明治22年）の市制施行により設置されました。地方自治法の改正に伴い「市議会」と呼ばれるようになったものの、神戸市会はその名を保持しています。市会と呼ばれる形は、大阪市や横浜市、名古屋市、京都市などと共通しています。

基本的な構成

神戸市会の定数は65名で、議員の任期は4年です。選挙区は各行政区に分けられ、選挙方式は中選挙区制（単記非移譲式）を採用しています。現在の議長は自由民主党所属の坊恭寿氏、副議長には同党の河南忠和氏が選ばれています。

市会の施設は神戸市役所内の29階に設けられており、ここが本会議の場となっています。議員たちは同じ理念や政策を持つ者同士で会派を形成し、市政に関与しています。現行の市政与党は自由民主党、公明党、こうべ未来（立憲民主党と国民民主党の統一会派）で構成されています。一方、市政野党は日本維新の会、日本共産党、つなぐ（新社会党と神戸志民党の統一会派）を含みます。

主な議員

議員の構成には多様性があり、自由民主党からは坊恭寿をはじめとする多くの議員が所属しています。日本維新の会や公明党、日本共産党、こうべ未来、つなぐなどもそれぞれ多くの議員を擁しています。

選挙と議員報酬

神戸市会の選挙制度は前述の中選挙区制に基づいています。また、議員の報酬は「神戸市市会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例」に基づき、議長は月額114万円、副議長は104万円、委員長は96万円と定められています。

沿革

2023年6月14日には、全国市議会議長会の定期総会にて坊恭寿が第65代会長に選任され、神戸市会議長としての会長就任は67年ぶりでした。

不祥事

2017年には神戸市会の一部議員が架空の市民意識調査に対して政務活動費を不正に流用し、詐欺および虚偽公文書の作成で問題が発覚しました。この不正行為により複数の議員が書類送検され、その後在宅起訴されました。この事件は市会の信頼性に大きな影響を与えました。

市会の出身者

市会の出身者には、歴代の首長や国会議員もおり、政治界において活躍している人物が多数存在します。例えば、鹿島房次郎氏や現職の衆議院議員も含まれています。

まとめ

神戸市会は市民の意見を反映し、市政を推進する重要な機関であり、その活動は地域の発展に寄与しています。議会の構成や活動内容、歴史を踏まえることで、神戸市会の役割と影響を理解することができます。

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