神戸文彦

神戸文彦（かんべ ふみひこ）は、1940年9月7日生まれの日本のテレビプロデューサー、テレビディレクターです。彼は日本テレビ放送網の制作局エクゼクティブディレクターとして、長年にわたり数々のバラエティ番組の演出を手がけてきました。

子役からテレビ業界へ

神戸氏は、幼少期には子役として活動し、『三太物語』（1951年）、『三太と千代ノ山』（1952年）、『三太頑張れッ!』（1953年）の3本の映画で主役の三太を演じました。武蔵大学経済学部を卒業後、日本テレビに入社しました。

バラエティ番組の演出家として

入社後、『巨泉・前武のゲバゲバ90分!!』でADとしてキャリアをスタートさせ、その後『カリキュラマシーン』や『欽ちゃんの仮装大賞』では齋藤太朗氏と共に演出を担当しました。『仮装大賞』と『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』は、初期から関わっており、特に『24時間テレビ』は2006年の第29回まで携わりました。しかし、2018年にはコーナー監修として12年ぶりに復帰しています。

厳しさと温かさを併せ持つ人物像

『仮装大賞』の出場者によると、神戸氏は予選審査やリハーサルでは「オニ」と称されるほど厳しく、良いものは良い、悪いものは悪いとはっきり言う姿勢でした。しかし、本番では出演者の演技が終わるごとに誰よりも喜び、出演者全員に温かく接する一面も持っていました。現場では、上役よりもディレクターの意見を尊重するという考えを持っており、番組制作に対する熱意が窺えます。

現在の担当番組

現在、神戸氏は『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞』で監修を担当しています。かつては総合演出兼チーフプロデューサー、総監督を務めていました。

過去の担当番組

以下は、神戸氏が過去に担当した主な番組です。

AD
巨泉・前武のゲバゲバ90分!!
カリキュラマシーン

ディレクター（演出）
カリキュラマシーン
11PM
突撃! ヒューマン!!
ゲバゲバ90分!+30
歌のワイド90分!
24時間テレビ 「愛は地球を救う」（コーナー担当ディレクター・プロデューサー、1992年〜1995年チーフディレクター、1996年からエクゼクティブディレクター。担当期間は1978年-2006年。2018年にコーナー監修として12年振りに復帰）

プロデューサー
ハイ!こちら音楽部
コサキン勝手にごっこ
EXテレビ（初期は演出を担当）
スーパースペシャル（制作）

エピソード

『ゲバゲバ～』時代に同僚ADだった望月和雄氏とは、『11PM』でディレクターとして競い合いました。1999年に放送された同番組の復活祭では、二人で総監督を務めました。

関連人物

渡辺弘
齋藤太朗（『ゲバゲバ～』、『カリキュラ～』、『仮装大賞』を神戸氏と共に担当）

神戸文彦氏は、子役としてのキャリアからテレビ業界へと進み、数々の人気番組を支えてきた、日本のテレビ界を代表する人物の一人と言えるでしょう。

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