神戸電鉄公園都市線

公園都市線：北摂三田ニュータウンの生活動脈

神戸電鉄公園都市線は、兵庫県三田市横山駅とウッディタウン中央駅を結ぶ全長5.5kmの鉄道路線です。神戸三田国際公園都市、特に三田市側の北摂三田ニュータウンのフラワータウンとウッディタウンの中央部を貫き、地域住民の生活に不可欠な役割を担っています。

路線概要と特徴

公園都市線は、当初「北摂ニュータウン線」と呼ばれ、建設時は「北摂線」という名称でした。現在は路線記号KBで駅ナンバリングされており、横山駅を起点としていますが、列車運行および旅客案内ではウッディタウン中央駅から横山駅へ向かう列車を下り、逆方向を上りとしています。

全線単線で、直流1500Vの電化区間です。自動閉塞式を採用し、最高速度は80km/hです。PiTaPaエリアに対応しており、すべての列車が普通列車として運行され、三田線に乗り入れて三田駅～ウッディタウン中央駅間を運行しています。ワンマン運転を採用し、深夜を除き1時間あたり4本が運行されています。各駅停車のみで、各駅には4両分のホーム有効長が確保されていますが、通常は3両編成の電車が運行され、団体臨時列車のみ4両編成が運行されます。

運行ダイヤは、大半の時間帯で南ウッディタウン駅と横山駅で列車の行き違いが行われますが、朝夕の一部列車はフラワータウン駅で行き違いが行われます。三田駅からウッディタウン中央駅への最終列車は0時32分発で、ウッディタウン中央駅には0時44分に到着します。以前は、最終列車の発車時刻が0時53分と遅く、到着時刻も1時を回っていました。

歴史

公園都市線の建設は、1987年の鉄道事業免許取得から始まり、1991年10月28日に横山駅～フラワータウン駅間が開業しました。その後、1996年3月28日にフラワータウン駅～ウッディタウン中央駅間が開業し、全線開通を迎えました。1995年には最高速度が80km/hに引き上げられました。

運輸状況と将来展望

公園都市線は、開業以来利用客が増加傾向にあり、特にウッディタウン中央駅では開業時と比較して利用者数が約2倍となっています。これは、北摂三田ニュータウンの開発と発展、そしてJR宝塚線との接続による大阪方面へのアクセス向上が大きく寄与しています。神姫バスと競合するJR宝塚線への連絡輸送も重要な役割を担っています。

将来的な延伸計画としては、1989年の運輸政策審議会答申でウッディタウン中央駅からカルチャータウンへの延伸が提案されていましたが、その後は具体的な計画には進んでいません。兵庫県はさらに粟生までの延伸を構想しており、三田市議会議員からはカルチャータウンからテクノパーク、つつじが丘方面への延伸や、横山駅～フラワータウン駅間に新駅の設置が提案されています。

まとめ

公園都市線は、北摂三田ニュータウンの開発とともに発展してきた地域に密着した路線です。今後も、地域の活性化に貢献し、住民の生活を支える重要な交通手段として、更なる発展が期待されています。

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