神生山清

神生山 清（かみおいやま きよし）

神生山 清（本名：村川 清）は、1931年5月24日に香川県高松市の仏生山町で誕生した大相撲力士です。彼は二所ノ関部屋に所属し、最高位は西前頭15枚目に達しました。1968年の現役引退まで、彼の活躍は多くの相撲ファンに記憶されています。現役時代の彼の身長は173cm、体重は90kgと、小柄ながらも力強さを持った選手でした。得意な技には右四つ、寄り、足癖、小股掬い、投げがありました。

来歴

神生山の父、佐吉は地元で袋製造の工場を営んでいました。小学校の頃から彼は地元のヒーローである力士・神風に強い憧れを抱いていました。1946年の終わり、神風が巡業で高松市を訪れた際、地元で素人相撲を好んでいた野口との出会いを通じて、二所ノ関部屋への入門が決まりました。彼は1947年11月場所で初めて土俵に立つこととなり、当時16歳でした。

入門した同期には、後に前頭となる大ノ浦や芳野嶺が名を連ねていました。当初の四股名は「村川」で、その名で活動を始めました。彼の出世は、持ち前の運動神経と優れた直感を活かした結果であり、それに加えて稽古熱心な姿勢でも知られ、常に闘志に満ちた相撲を展開していました。1954年3月場所で新十両に昇進し、1955年9月場所では十三勝二敗という好成績を収め、十両優勝を手にしました。この成功は1956年1月場所での新入幕に繋がりました。入幕時、彼は24歳でした。

現役生活と引退

神生山は右四つの寄りを得意としていましたが、小柄な体格ゆえに体力にやや難があり、膝の負傷も影響して、幕内上位には定着できませんでした。1957年9月の愛宕山戦で右膝を怪我したことが大きな転機となり、その後は十両に降格。再び幕内に戻ることは叶わず、1958年7月場所での1勝14敗の成績をもって引退しました。

引退後は、大阪市でトラックの運転手として働きながら自らの運送会社を設立しました。1982年1月19日、運転中に交通事故に遭遇し、急逝しました。享年50という短い生涯でした。

エピソードと影響

彼の四股名は、故郷の仏生山町と同郷の先輩である神風に由来しており、相撲に対する情熱は他の力士たちにも高く評価されていました。特に先輩の玉乃海は彼の稽古熱心さを称賛していました。さらに、彼の孫、正貴も角界に入りましたが、関取には達せず、祖父の名を受け継いで「神生山」を名乗りました。

主な成績

• - 通算成績：253勝243敗、勝率.510
• - 幕内成績：33勝44敗、勝率.429
• - 幕内在位：6場所
• - 十両優勝：1回（1955年9月場所）

神生山 清は、香川県の魅力を相撲界にもたらし、その存在は今でも多くのファンに愛されています。

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