神門至馬夫

神門 至馬夫について

神門 至馬夫（ごうど しまお）は、1922年3月1日に島根県邑智郡川戸村で生まれました。昭和期を通じて、労働運動家及び政治家として知られる彼の経歴は、労働者の権利向上に力を尽くしたことに特徴づけられています。

学生時代とキャリアの初期

神門は江津町小学校高等科を卒業後、1937年に鉄道省に入省しました。彼は1941年に広島鉄道教習所の機関士科を卒業し、その後、機関士としての職務に従事しました。戦後は日本国有鉄道浜田機関区で務め、鉄道に関する経験を積むこととなります。

労働組合活動と政治人生の始まり

1950年に彼は国鉄労働組合に専従し、そこから彼の労働運動家としての活動が本格化しました。島根県においては、国労米子地方本部の書記長、委員長を歴任し、さらに島根県労働組合協議会の議長や事務局長も務めました。また、島根県農民協議会の副会長や労働基準審議会委員としても活躍しました。彼は労働者と農民の権利向上に強いコミットメントを持っていました。

政治への転身

神門は1958年7月に行われた第4回参議院議員通常選挙に島根県地方区から出馬しましたが、当選には至りませんでした。その後、1967年1月の第31回衆議院議員総選挙で日本社会党公認のもと、島根県全県区から出馬し初当選を果たしました。しかし、次の選挙では次点となり落選。1972年12月の第33回総選挙で再度当選を果たし、結果として衆議院議員として通算2期の在任を果たしました。

地域社会への貢献

在任中、神門は社会党島根県本部委員長、交通政策委員会事務局長、日中国交回復島根県民会議事務局長などを務めました。彼は地域の生活水準向上に向け誠実に尽力し、県民からの信頼も厚かったことが評価されています。しかし、その期間中に、彼は不幸にも亡くなってしまいました。

遺産と評価

神門至馬夫の生涯は、労働者及び地域社会のために闘い続けたものでした。彼の業績は、今でも島根県内の労働運動や政策に影響を与え続けています。地域の人々の生活向上を目指した彼の姿勢は、多くの人々に尊敬されるものであり、彼が残した足跡は今後も語り継がれることでしょう。

参考文献

• - 『読売年鑑 昭和44年版』読売新聞社、1968年。
• - 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
• - 『島根県歴史人物事典』山陰中央新報社、1997年。
• - 『国政選挙総覧 1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。

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