福井大学医学部附属病院

福井大学医学部附属病院：地域医療を支える拠点

福井大学医学部附属病院は、福井県吉田郡永平寺町にある大学病院です。1983年の開院以来、地域住民の健康を守るため、高度な医療を提供し続けています。福井大学と福井医科大学の統合後、現在の名称となり、更なる発展を遂げています。

幅広い診療科と充実の医療体制

この病院は、内科、外科、脳神経外科、精神科、小児科、産婦人科など、多岐にわたる診療科を擁しています。それぞれの専門分野において、経験豊富な医師と医療スタッフが、患者一人ひとりに最適な治療を提供することに尽力しています。具体的には、循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、血液・腫瘍内科など、内科系だけでも多くの専門分野が設置されています。外科系では、一般外科、消化器外科、心臓血管外科、泌尿器科などが存在し、高度な手術にも対応可能です。
さらに、皮膚科、整形外科、眼科、耳鼻咽喉科といった感覚器系の診療科や、リハビリテーション科、麻酔科などの診療科も備えており、患者さんの多様なニーズに対応できる体制を整えています。

近年注目されている分野としては、がんゲノム医療や、アレルギー疾患医療への取り組みが挙げられます。これらの分野においても、最先端の医療技術と知識を駆使し、質の高い医療を提供しています。また、総合診療部や救急部も設置されており、緊急度の高い患者にも迅速に対応できる体制を整えています。

地域医療への貢献

福井大学医学部附属病院は、福井県災害拠点病院、がんゲノム医療連携病院、福井県アレルギー疾患医療拠点病院、原子力災害拠点病院など、数多くの指定・認定を受けています。これらの指定は、病院が地域医療において重要な役割を担っていることを示しています。

また、2019年には永平寺町との指定管理契約に基づき、在宅訪問診療所の管理運営も開始しました。これは、病院が病院内での治療にとどまらず、地域住民の在宅医療にも積極的に取り組んでいることを示しています。

アクセス

病院へのアクセスは、公共交通機関と自家用車の両方で可能です。最寄りの駅からのバス路線も充実しており、福井駅からおよそ30分の距離にあります。また、北陸自動車道や中部縦貫自動車道からもアクセスしやすい立地となっています。

具体的には、京福バスの複数路線や、永平寺町コミュニティバス、坂井市オンデマンド型交通「イータク」などを利用できます。自家用車の場合は、福井北IC、丸岡IC、松岡ICからそれぞれ約10分程度の距離です。

その他

過去には、職員による不祥事が発生したこともありました。大学は厳正な処分を行い、再発防止策にも取り組んでいます。

近隣の医療機関との連携も密に行い、地域医療ネットワークの構築に貢献しています。国立病院機構あわら病院、春江病院、福井県立病院など、多くの医療機関と連携することで、より質の高い医療提供体制を構築しています。

福井大学医学部附属病院は、これからも地域医療を支える重要な役割を担い、地域住民の健康と福祉に貢献し続けることでしょう。

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